山野本竜規の続・ナカトリモチ日記
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旅先で偶然出会うお気に入りのお店の特別感。

2017年09月16日

旅先で偶然出会うお気に入りのお店の特別感。出張にしても旅行にしても、
海外に滞在する時の楽しみの1つが食べ物。

特にがちまやー(食いしん坊)の僕の場合は、
ほぼこちらが海外滞在のメインの楽しみになってしまうほど
現地での食べ物には興味津々で、今回のブダペスト滞在では
その食べ物で大当たりが続いております。

僕が1人旅を始めたのは中学生の頃からで、
それ以来、国内外色々な地域に出かけ、その土地の食べ物を食べて
感動したり、その逆で「口に合わないな。」と感じたり、
どちらにしても旅の思い出とセットになっているのが現地の食べ物でもあります。

特に海外に出かけて、何の下調べもなく入ったお店がハズレではなく、
大当たりだった場合は、
これも時の運だと思って素直に受け止めるくらいしか出来ませんが、
何はともあれ、それだけで得した気分になるものです。

昨日のブログでもほんの少しだけ触れましたが、
ブダペストに到着後、翌日は時差に慣れるため1日フリー時間で
その日に街歩きをしながら、有名なフォアグラ料理のお店に行ってみると、
「お一人様はお断り」と、かなり横柄な対応で門前払いをされたため、
現地の友人に観光客向けではない、地元の人が行くお店を聞いて行ったお店がこちら。

旅先で偶然出会うお気に入りのお店の特別感。 旅先で偶然出会うお気に入りのお店の特別感。

聖イシュトヴァーン大聖堂から徒歩1分のところにあるCafe Korというお店。

実はハンガリーはフランスに次ぐフォアグラの産地として有名で、
しかも物価が安いハンガリーでは
手頃な値段で上質なフォアグラ料理が食べられるのです。

ちなみに物価が高いフランスで、ハンガリーで提供されるレベルの
フォアグラ料理を食べようとしたら約4~5000円ほどかかりますが、
ハンガリーだと半額以下の約1500円程度で上質なフォアグラ料理が食べられるのです。

「ブダペスト フォアグラ」で検索すると、特にブダペストでも有名で
日本人びいきとされるコムサイズムに似た名前の超有名店が出てくるのですが、
僕は過去に2回、受付で門前払いされており、事前に予約メールをしたにも関わらず
「お一人様」ということで完全に無視されて、とても感じが悪かったため、
ここは二度と行こうと思いません(笑)。

後から現地在住の友人にこの話をしたら、
「あぁ、あそこは完全に観光客向けのお店で値段も高いから、
地元客は絶対に行かないお店だよ。観光客の間で評判は良いけれど、
地元客がいないということは、それが答えじゃないかな。」とのこと。

まぁ、観光地での評判のお店というのは、どこも似たようなものかも知れませんね。

という訳で、超殿様商売のコムサイズムに似た名前の有名店とサヨナラして
向かった先が、特に地元客が多いフォアグラ料理専門店のCafe Kor

旅先で偶然出会うお気に入りのお店の特別感。

店員さんの対応も良く、周囲は観光客はおらず地元客だらけ、
値段も良心的で、とりあえずサラダと飲み物、メインとなるフォアグラステーキを注文。
メインのフォアグラで約1500円、料理全て込みで2000円ちょっとでした。

これはハンガリーの物価としては高いほうですが、
上質なフォアグラ料理がこの値段で戴けるのですから安い部類だと思います。

旅先で偶然出会うお気に入りのお店の特別感。 旅先で偶然出会うお気に入りのお店の特別感。

旅先で偶然出会うお気に入りのお店の特別感。 旅先で偶然出会うお気に入りのお店の特別感。

フォアグラはしっかり焼かれてあって、ブルーベリーソースと
付け合せの焼きリンゴと一緒に戴きます。
それに塩気を加えて食べると最高に美味しくて、これには大満足。

お一人様でも嫌な顔をされることは全くないし、お店の人も、
「フォアグラの味加減はどうですか。」と丁寧に尋ねて下さるし、
値段も良心的、おまけにお店の雰囲気も良かったので、
また機会があれば是非、訪れたいお店です。

僕も若かったら毎日、フォアグラ・・・という選択肢もあったかも知れませんが、
一度美味しいフォアグラを食べたら、いくら美味しくても「しばらくはいいかな。」となり、
このお店はまた次の機会、
ブダペストを訪れる機会があれば再訪したいと思っています。

旅先で偶然出会うお気に入りのお店の特別感。 旅先で偶然出会うお気に入りのお店の特別感。

旅先で偶然出会うお気に入りのお店の特別感。 旅先で偶然出会うお気に入りのお店の特別感。

そして、こちらは僕がブダペストを訪れると必ず立ち寄るジェラート屋さん。
観光名所のど真ん中にある訳ではなく、普通の街の中にあるため
値段もとても良心的で、おまけにサイズが大きく、
砂糖抜きの自然の甘さのジェラートも選べて本当に美味しいのです。

名前が分からなかったのですが、調べてみたらフェイスブックにHPが載っていました。

「Vinatti FAGYLALT」というお店らしいのですが、シングルサイズで約65円、
ダブルサイズでも130円、しかもシングルでもかなり大きなサイズなので
地元の人が大人も子供もひっきりなしにお店に立ち寄って
好みの味をオーダーしていたほどの人気ぶりでした。

欧米にありがちな過剰なほどに甘くなく、自然な甘さのみというのも
僕の好みとバッチリ合っています。

旅先で偶然出会うお気に入りのお店の特別感。

お店の前にあるベンチやテーブル席では、ジェラートを楽しむ地元の人たちが
にこやかな表情で寛いでおり、しばし隣の人と拙い英語でお喋り。
隣の女性は、共働きの娘夫婦の代わりにお孫さんの面倒をみていて、
その散歩途中にジェラート屋さんに立ち寄られたそうです。

「ここのジェラートは私も子供も孫もお気に入りなんですよ。」と
とても誇らしげに地元でも人気であることを話して下さいました。
赤ちゃんは、コーンのみを美味しそうに食べていましたが、
それもまた可愛らしくて、僕自身も心がほっこり。

そして、いよいよ今回のブダペスト滞在で僕が大のお気に入りになった
真打のお店登場。

旅先で偶然出会うお気に入りのお店の特別感。 旅先で偶然出会うお気に入りのお店の特別感。

旅先で偶然出会うお気に入りのお店の特別感。 旅先で偶然出会うお気に入りのお店の特別感。

ここは先ほどのジェラート屋さんから徒歩1分の至近距離にある
観光ブックなどには一切載っていない地元客専用のバー兼レストランのようなお店で、
ちょうどお腹が空いていたので、ふらりと入ったお店だったのですが、
味、雰囲気、料金など全てが大当たり。

Becsi szulet margit krt これを何と読めばいいのか分かりませんが、
地元客向けのファミリーレストランにカテゴライズされていました。

調べてみると、僕が通い詰めているマルギット通り店だけではなく、
ブダペスト市内に同じ系列のお店があることからチェーン店だと思われますが、
とにかく値段が安くて、美味しくて、雰囲気がそこそこ良くて
日本で言えば、街中にある気軽に立ち寄ることが出来る食堂そのもの。

ここの売りの1つが、オーストリアやドイツ、勿論、ハンガリーでも
良く食べられる「シュニッツェル」という牛肉、豚肉、鶏肉などのカツレツ料理。

初めてこのお店を訪問した時、七面鳥のシュニッツェルがあったので、
そのスモールサイズを注文してみたら、なんとそれでも巨大サイズの
七面鳥シュニッツェルが登場。

ささみのような味で、それでもジューシー。
しかも付け合せのキャベツやじゃがいものザワークラウトが
これまた最高に美味しくて、しっかり完食。

ザワークラウトというキャベツなどを発酵させた独特の酸味がある食べ物は、
ドイツや近隣諸国で肉料理と共に食べられる付け合せでもありますが、
これも家庭の味、お店の味があって、ほとんど酸っぱく塩っ辛いだけの
大雑把な味付けのところが多く、好みが分かれるところです。

でも、このお店のザワークラウトは「日本人が作っているの?」と本気で思うほど
とても繊細なほど良い酸味とほんのり感じる甘みと旨み、
それに加えて適度な塩梅の塩加減という絶妙な味で、
お酒を飲まれる方であれば、これをつまみにしてもいいほど美味しいのです。

旅先で偶然出会うお気に入りのお店の特別感。

また飲み物は、レモネード1杯45円、ビールやワインは種類にもよりますが、
おおよそ1杯70円~120円前後、
メインの七面鳥のシュニッツェルで450円、これにグラーシュという
ハンガリー名物の煮込みシチューをつけて総額で750円という安さ。

ハンガリー名物のグラーシュは、それこそ家庭によってもお店によっても
味が全然違うことが多く、僕はこれまでちょっと上等なお店や市場などで
グラーシュを食べてきたのですが、どれも塩っ辛くて脂っこくて
とてもじゃないけれど食べられたものではなく残してしまうことがほとんどでした。

ところがこのお店のグラーシュは、それまでの塩っ辛い、脂っこい
グラーシュのイメージを全て覆してくれたほど、程よい塩気、野菜たっぷりで
薄味好みの僕にもピッタリ合う味で、ここのスープを一口飲んだ時に、
「あぁ、きっとこのお店はどの料理を食べても間違いないはずだ。」と確信しました。

旅先で偶然出会うお気に入りのお店の特別感。 旅先で偶然出会うお気に入りのお店の特別感。

メイン料理もどれも美味しいのですが、このスープだけを食べにお店を訪れてもいいほど。

現在、ブダペスト滞在3日目を過ぎましたが、
仕事終わりに既に1人で3回、このお店に通い詰めているほどお気に入りになりました。

旅先で偶然出会うお気に入りのお店の特別感。 旅先で偶然出会うお気に入りのお店の特別感。

旅先で偶然出会うお気に入りのお店の特別感。 旅先で偶然出会うお気に入りのお店の特別感。

ここのメイン料理を全て制覇したくなるほど、どれも美味しくて、
メインだけで400円~700円ほどの安さなので気軽に立ち寄ることが出来ます。

別に入念に観光ブックなどをチェックして、有名店を調べなくても、
その時の運次第では、かなり個人的にお気に入りになるお店も見つかるもので、
むしろこういう出会いこそ素直に歓迎したくなるほど嬉しい出来事でもあります。

今では簡単にそのお店の名前や情報はインターネットで調べることが出来ますし、
それを共有することも出来るのですが、
たとえば25年ほど前、僕がまだ社会人にもなっていなかった頃、
同じような展開で海外で出会ったお気に入りのお店などは、
ネット上で共有することが出来ず、記憶も曖昧のまま・・・。

だけれども、僕の思い出の中にはその詳細こそ覚えていなかったとしても、
お気に入りのお店に出会えた喜び、一定期間の滞在だったとしても
地元客のように通い詰めることが出来た安心感は今でも鮮明に覚えています。

遠い昔、フランスのパリに初めて1人旅に出かけた時、
当時でも随分物価が高いパリにあって、滞在していたホテルから徒歩5分のところに
名前もなさそうな小さな料理店があって、
とても優しそうな笑顔が素敵な老夫婦が切り盛りしている
食堂のようなお店と出会いました。

僕にとって初めてのパリは、英語が通じない、アジア人差別を露骨に受ける、
全体的に人が冷たく感じる、街中はおしっこ臭くて汚くて居心地が悪い・・・という
マイナスだらけの窮屈な感じだったのですが、
その小さな街中の小さな食堂の中だけは全く別世界で温かく感じたのです。

ジャガイモ料理や肉の煮込み料理など、どれも素朴な味付けだったのですが、
それが本当に美味しくて、値段も良心的でパリ滞在中、
毎日のように通い詰めた思い出があります。
そして毎日、このお店の老夫婦がまるで家族の帰りを待ってくれたかのように
言葉は通じないのに、優しい笑顔と雰囲気で迎えて下さる・・・。

今ではそのお店も、滞在していたホテルの場所も名前も忘れてしまっていますが、
あの時食べた素朴な料理と、素朴なお店構え、老夫婦の優しい笑顔と
優しさが詰まったお店の雰囲気だけは鮮明に覚えているのです。

旅先で偶然出会う相性の良いお店というのは、
それだけで異空間、異国にいる無意識の緊張感から解放され、
ホッと一息、自分の居場所を作ることができたような独特の安心感が得られるもので、
だからこそ僕の場合、海外で出会ったお気に入りのお店というものは、
そのお店の雰囲気、味と共に、いつまでも鮮明に良い思い出として
僕の心の中に刻み込まれているのだろうな・・・と感じています。

そのような意味では、今はネットが普及して、
僕もブログで自分の記録用としてそのお店のデータを残すことが出来、
その日記を読み返せば、また鮮明にそのことを思い出せるため、
これはこれで良いのかも知れません。

何はともあれ、旅先で偶然出会うお気に入りのお店というものは、
そのくらい特別な雰囲気、味、安心感があるもので、
それは観光客に人気な評判の良いお店というケースは僕の場合は皆無で、
本当にあまり知られていない、
地元の人しか行かないようなお店の場合がほとんどです。

今回のブダペスト滞在は仕事がメインですが、
空いた時間もとても有意義に過ごすことが出来ているので大満足です。

まだ残りの滞在、仕事がありますので、
引き続き、こちらでの出会い、出来事、感じたことを明日以降のブログでも
お伝えしていきたいと思っています。


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