山野本竜規の続・ナカトリモチ日記
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卑怯な生き方に甘んじていないかどうか。~不正を告発する瞬間~

2017年09月25日

卑怯な生き方に甘んじていないかどうか。~不正を告発する瞬間~ 卑怯な生き方に甘んじていないかどうか。~不正を告発する瞬間~

今日からまた新しい1週間の始まりですが、今日のブログのタイトルは、
そのままタイトル通りで、僕もあなたも無意識のうちに
卑怯な生き方に甘んじていないかどうか・・・。

そこを意識して自分と周囲がより良い方向になる環境を模索する大切さを
考えながら新しい1週間を迎えられたらいいな・・・と思い
このタイトルと内容にしました。

単刀直入にお尋ねしますが、あなたは職場や学校、一定のコミュニティの中で
目の前でいじめられている人、とてつもなく困っている人がいたら、
その人を助けることによってあなた自身が次のターゲットになるかも知れない・・・。
そんな状況でも、目の前にいる困っている人に大勢の前で勇気を出して
手を差し伸べる、または何かしらの意見をすることは出来ますでしょうか。

これまでこういうシチュエーションなんて大なり小なりいくらでもあったはずであり、
そういう時、あなたはどうしてきたのか。
卑怯に見て見ぬふりをして逃げたのか、それともそうではなかったのか・・・。

冒頭の写真ですが、先週、海外出張から帰国する時、
ウィーン国際空港のラウンジでの1コマで、実はここでひと悶着ありまして。

日本に帰国する便はウィーン→バンコク→大阪→沖縄というルートで、
最初のウィーン→バンコク間はオーストリア航空利用でした。

チケット自体は格安の航空券でしたが、幸い僕は自分でコツコツ貯めたマイレージポイントがあったため、
そのポイントを使ってアップグレードしビジネスクラスの利用で
搭乗前は空港のラウンジを使えることになっていました。

オーストリア航空のラウンジは受付を入って左側にビジネスクラス客専用のビジネスラウンジ、
右側にスターアライアンスメンバーのためのラウンジがあり、
ビジネスクラスラウンジは広くて設備も用意されている食事なども上等、
一方のスターアライアンスメンバーのためのラウンジは狭くてあまり居心地の良くないほうという
区別がありました。

まぁ、搭乗前にラウンジを利用できるだけで有難いと言えば有難いのですが、
実際、僕がそのラウンジに入場するために受付に行くと、
50代後半と思われる、とても横柄なオバサンが1人で対応していました。

僕より前に並んでいた白人客に対してはとてもにこやかに対応していたのですが、
アジア人である僕が受付に来ると露骨に嫌な顔をして対応が違ったので、
「あぁ、ヨーロッパでは時々(というよりかなりの頻度である)アジア人差別主義者だろうな。」と
そのこと自体はよくあることなので不愉快でしたが、さっさと受付を済ませればいいだけのことで
持っていたチケットを、その横柄なオバサンに渡すと・・・。

やはり前の白人客とは180度違ったかなり不機嫌で不愛想な表情で
「スターアライアンスラウンジへどうぞ。」と指示してきたので、
「いやっ、僕はビジネスクラスの搭乗券を持っているので右ではなく左側の
ビジネスラウンジに行けるはずなんですけど。」となるべく丁寧に伝えると、
この横柄なオバサン、自身のチェックミスの非を全く認めず謝らないどころか、
一切無視を決め込んで「じゃ、勝手にどうぞ。」と言わんばかりに何事もなかったかのように
目の前の客を放置してパソコン画面に視線を下ろし、事務作業を始める始末。

曲がりなりにも、オーストリアのフラッグキャリアであるオーストリア航空、
しかもお膝元のウィーンの国際線ビジネスラウンジの受付係であるにも関わらずこの対応は
あまりにも人としても、プロとしてもあり得なかったので、
僕も黙っておらず、そこで「そういう態度はあり得ないでしょう!」とその場で唸り倒しました。

人種差別云々は「それはあなたの勝手な被害妄想だ。」とか
「そんなつもりはなかった。」などと言い訳をされておしまいになることが多いし、
ややこしい問題なので敢えて触れることはしませんでしたが、
(でもあの独特の人種差別のされ方は、される側はすぐに直観的に分かるものなのです。)
まずそこらへんの安っぽい店の店員ではなく、曲がりなりにも航空会社のビジネスラウンジですし、
そこのスタッフの受付としての在り方、非を認めずに謝らないどころか、
無視を決め込んで逃げようとするその対応があり得なかったのでそのことを伝えると、
すぐさま受付係とは別のフロアマネージャーらしき人が現れて、
本来行くべきビジネスラウンジへと案内して下さいました。

残念ながら欧米を含む海外に行けば、こういうことはよくあることで、
そういう時にいかに日本のプロの接客が素晴らしいのかを痛感するものです。

まぁ、それはそれとして丁寧なフロアマネージャーが代わりに謝って下さって、
色々ケアをして下さろうとしているのは嬉しかったのですが、
周囲の利用客たちも「何事か!?」とあれこれ心配して見てくるのも嫌だったので
「どうぞお構いなしに。」とだけ伝えて、そのままラウンジで寛いでいると・・・。

卑怯な生き方に甘んじていないかどうか。~不正を告発する瞬間~ 卑怯な生き方に甘んじていないかどうか。~不正を告発する瞬間~

時間は既に夜10時を過ぎており、そのラウンジではホットミールの提供は全て終わっていたのですが、
どういう訳かラウンジで配膳係をしていた男性スタッフが笑顔で駆け寄ってきて、
「これ、温かいパスタですけれどどうぞ。」とコッソリ持って来てくださいました。

また、やけに機嫌が良い底抜けに明るいラウンジの掃除係のおばちゃんが
笑顔で親指を立てて「よくやった!」「よくやった!」と嬉しそうに合図してくるので
その配膳係の男性スタッフと、底抜けに明るい掃除のおばちゃんに
「何故、ここまで特別サービスしてくれるんですか?」と尋ねると、
「だって、私たちもあの横柄な受付のオバサンの態度、人柄、大嫌いだもの。
立場的にそれが言えずに悶々としていたけれど、あなたのように当たり前のことを
しっかりとダメだとあのオバサンに伝えてくれたことが、とても嬉しくて。」と打ち明けて下さって、
その会話をキッカケに、この2人とはとても仲良くなってしまいました。

まぁ、お局のくせに仕事まで出来ない、しかも横柄な態度で人柄も最悪という
本当に最悪なセクションで働く人たちのことを察すると、
僕の場合はたった1回きりですが、この人たちは毎日、この横柄なオバサンと顔を合わせる訳で
本当に大変だろうな・・・と思い、そのことを伝えると一同、大笑い。

素直にミスを認め謝ることの大切さ、そして心ある人たちから敬遠されるタイプの人というのは、
性別、年齢、国籍関係なく万国共通なんだな・・・と改めて感じた帰国前のラウンジでの出来事でした。

現場のラウンジスタッフの真心がこもった温かいパスタ、美味しかったなぁ~。

終わり良ければ総て良し。
最初は嫌なラウンジでしたが、最後にはとても良い思い出に変わって
ウィーンを出発し帰国することが出来た・・・というのが先週の出来事。

別に僕だって四六時中、誰かとケンカをしたい訳ではありませんし、
出来ることならば全て穏便に、事を荒立てることなく済ませたいと感じます。

必要以上に誰かと衝突したり、声高に何かを叫んで「○○は絶対に反対!」などと
窮屈な生き方を個人的には好んでいません。

ですが、人は時として自分のため、そして周囲の環境が少しでも改善されることを願って
毅然とした態度で「No!」を示さなければいけない時だってありますし、
これが出来ない人たちは、それこそ卑怯だと思うのです。

*「見て見ぬふりをする人が一番卑怯ですよ。」
*「『人それぞれだから』に逃げる人は不細工です。」

巷では「私は一切争いませんし、
人と衝突なんか絶対にしません。(何故なら庶民と違って悟ってますから←こちらが本音、笑)」的な
人間離れした荒唐無稽な発想を恥ずかしげもなく公言する頭の上にお花畑が広がっている輩が
一定数存在しますが、
こういう輩に限って、いざという時、誰かがイジメに遭っていたら
「私は知りません。なるようにしかならないから。」に逃げたり、
誰かが窮地に陥って困っていたとしても
「私は分からない。こういうことは天に委ねるしかないから。」に逃げたり、
人道的に間違っていること、明らかな不正を発見したとしても、
「私は直接関わりたくないから。関係ないから。」と
見て見ぬふりをして逃げたりすることが多いものです。

これも上っ面だけ良い人ぶるワンネスブスに多い典型的なタイプ。

*「ワンネスブスが大嫌いな理由。~中途半端な脱・個性は恥ずかしい~」

僕はこればかりは昔からの性分なので全く変えることが出来ないのですが、
「明らかにおかしな不正が行われている。」「明らかに人としておかしな方向になっている。」と
感じるものがあれば、それがどんな状況であろうが、自分なりの意見を伝えたり、
自分なりに出来る行動をとる生き方しかしてきませんでしたし、
きっとこれからも同じような生き方しか出来ないことでしょう。

そういう厳しい局面の時にでも、
まだ「私は人と衝突しません。」「私はいつでもウィンウィンの関係を望みます。」
「全てはなるようにしかならないから祈ります。」と悠長でアホな戯言をのたまって逃げますか?

何度でもお伝えするように、
毅然とした態度で何かしらの「No!」「間違っています!」を伝えなければいけない状況というものは、
日々の生活の中でそこまで多いものではありません。

だから僕だって自分から誰かに衝突しに行くようなアホな真似はしませんし、
そのくらいの良識は、これでも長年、会社員をやっていたので普通に分かりますよ。

ですが、やはり人は時として、毅然とした態度で誰かに意見を伝えたり、
動かなければいけないこともあり、これから逃げ続ける人と、逃げずに向き合う人とでは、
個人の人生の在り方として豊かなものなのか、
貧相なものになるのか雲泥の差が出てくると思うのです。

もうとっくに時効だと思うので初めてお話ししますし、
これは今、その組織が同じことをやっている訳ではなく
随分昔のある一定期間にやっていた過ちだということはハッキリと強調しておきたいのですが、
僕が大学卒業後に入社した会社で、当時は常習的に残業代のピンハネが行なわれていました。

これは管理職であるとある1人の人物が常習的に行っていたことであり、
周囲の社員たちもそのことに薄々気づいているのですが、誰も何も指摘しないし、
辞めていく人たちは、「もうこの会社とは関わりがないから不正があったとしても関係ない。」と
他人事のようにさっさと辞めていく始末。

いくら残業して、その残業時間を申告しても、いつの間にかペンで残業時間を修正されて
書き直しされている・・・。

まともに働いて、そんな不正が正々堂々と行われていて、
周囲の社員たちも気づいているはずなのに、
それを何も言わない・・・というより見て見ぬふりをしている。

僕はこういう状況が一番嫌だったので、とりあえず3年待ってみて状況が変わらなければ
一度、その不正をしている管理職(僕の直属の上司だったのですが、汗)本人に
面と向かってそのことを伝えるつもりでいました。

そして3年経っても変わらず、そのことを陰でこっそり本人だけに伝えると
勿論、激高しますし、上司の権限で益々嫌がらせは酷くなる一方。

僕はその会社に5年いましたが、その間、その不正は続き、気付いている人たちもいたはずなのに、
やはり自分にその被害が及ぶこと、評価が下がること、波風を立てるのが嫌なため、
誰も助けてはくれず(こういう状況で助けてくれる人がいないのはこの世の常、当たり前です)
「こうなったら自分1人でも動くしかないな。」と、現実的な動きを取り始めました。

タイムカードの記録は消せませんから、その出勤状況の記録をコピーし、
実際に僕が残業があった日に申請した残業時間のコピー、
その後、勝手に管理職が書き換えた残業時間のコピー、その後の給与明細など、
この全ての記録を辞める5ヶ月前から全て取り続けて、
労働基準監督署に証拠資料として揃え持っていきました。

個人的な恨みからではなく、しっかり働いているのにその残業代すら勝手に書き換えて
給料が減らされるのは明らかな法律違反であり、不正そのものです。

本来であればこういう不当な労働環境を失くすために労働組合というものがあるはずなのですが、
その職場ではその組合の幹部自ら、そういう状況を見て見ぬふりする人たちだったので
本当に情けないというか、卑怯というか・・・。
会社員としては和を乱さないという点で立派かも知れませんが、人としては最低だと思います。

それらが常習的に行われていることに薄々気づいておきながら、
見て見ぬふりをする人たちの気持ちが分からなくない訳ではありません。

守るべき家族があったり、その職を失ってしまったり、立場を失えば、
何かしらの生活に影響が出てしまいますから、不正を見て見ぬふりをする人が多いのも理解出来ますが、
やっぱりそれって卑怯なんですよね、僕からすると。

労働基準監督署では丁寧に対応して下さって、
「あなたが不正にあった残業代の請求も一緒に出来ますよ。」と催促されましたが、
僕は残業代の請求を望んでいたのではなく、その職場でこういう悲しい想いをする人、
一生懸命働いているのに、その対価を勝手に削られる不正が行われる環境が
より良くなればそれで良かったので、「それは結構です。」とお断りして、
やるべきことを全てやってから、その会社に辞表を出しました。

結果的に僕が辞めてから半年後、その元職場には労働基準監督署の査察が入り、
業務改善指導をされたということを別の社員から聞いたので、
それはそれで良かったと思います。

こういうことって本当に手間もかかるし、一部の人からは逆恨みされるし、
僕にとってはもう辞める会社なのでメリットなんて何もなく、デメリットしかないのですが、
やっぱりダメなことはダメであり、自分も周囲の人もよりクリーンな環境で
働くことが出来たほうが絶対にプラスになると思ったので計画的にそのことを実行しました。

会社を訴えるつもりもありませんし、この世の中が悪い、組織が悪いと
声高に言いたいのではなくて、ダメなものはダメであり、皆がより良くなる職場環境であるためには
誰かが動かなければ何も変わらないので、動ける立場の僕が動いただけのこと。
それ以上でも、それ以下でもありません。

もうあれから15年以上経っていますから、
その職場で当時のような不正が行われていることは一切ないと思います。

僕が「5年間、全てその会社で出来ることをやり切って辞めることが出来た。」と表現するのは、
そのような流れがあったからこそです。

お蔭さまで、その後、僕はそういう不正があった会社(当時)とは正反対の
とても恵まれた職場環境の会社に中途採用されて仕事をすることが出来ましたから、
これはやはり、そういう自分なりの行動の積み重ねが次の結果に繋がったのかな・・・と
今でも思うことがあります。

逃げる人の気持ち、見て見ぬふりをする人の気持ちも分かりますが、
あなたは本当にそれで自分の良心が痛まないのでしょうか。

ほとんどの人は「自分は逃げた。」「自分は見て見ぬふりをし続けた。」という自覚があり、
バツが悪い感じを抱えながら、色々な言い訳をして逃げ続ける道を選びます。

それはそれでありでしょうし、全てが間違いだとは思わないのですが、
やっぱり卑怯であることには変わりありません。

いざという時に毅然とした態度で良識ある一人の人間としての行動がとれない人は、
やっぱりその時点で自身の心の弱さを恥ずかしいと思えないとダメになってしまうと思いますよ。

僕が過去にやったことは、組織人、従順な会社員としては和を乱すことだったかも知れませんが、
人として間違ったことをやったつもりは一切ありませんし、それは僕にとっては当たり前のこと。

良い人ぶっている訳でも、勇気がある訳でも何でもなく、
それが元々の性分なのですから、それを変えることは出来ないのです。

だから、このブログでもそのスタンスは全く変わりません。

ダメなものはダメであり、間違っていることは間違っている。
その逆で正しいことは正しいし、良いことは良い。勿論、白黒だけではなくグレーもある。

自分から逃げない生き方か、それとも見て見ぬふりをしたり、どこかで卑怯に逃げ続ける生き方か、
それは自己申告しない限りは誰にも分りませんし、分かってもらうものでもありませんし、
逆に言えば、いくらでも表面的には嘘をついて生きていくことが出来ます。

ただ、肝心の本人の心だけは、自分自身に嘘をつくことだけは出来ないはずなので、
その小さな歪み、逃げ続けてきた積み重ねというものは、
いつか必ず、どこかでその人の人生の結果として表れてくるものだと思います。

冒頭の問いかけに戻りますね。

あなたは職場や学校、一定のコミュニティの中で
目の前でいじめられている人、とてつもなく困っている人がいたら、
その人を助けることによってあなた自身が次のターゲットになるかも知れない・・・。
そんな状況でも、目の前にいる困っている人に大勢の前で勇気を出して
手を差し伸べる、または何かしらの意見をすることは出来ますでしょうか。

これまでこういうシチュエーションなんて大なり小なりいくらでもあったはずであり、
そういう時、あなたはどうしてきたのか。
卑怯に見て見ぬふりをして逃げたのか、それともそうではなかったのか・・・。

さぁ、今日からまた新しい1週間が始まります。

あなたらしい良識ある人としての生き方を積み重ねていく最初の1日でもありますから、
どうぞあなたの心の中にある良識、綺麗な部分を汚さずにお過ごし下さい。



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Posted by 山野本竜規 at 08:14 │心の在り方 (2,645)▼