山野本竜規の続・ナカトリモチ日記
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詐欺が犯罪である所以。~沖縄で流行している投資詐欺の続き~

2016年07月13日

詐欺が犯罪である所以。~沖縄で流行している投資詐欺の続き~ここ数日間で随分、詐欺の勧誘の手口に
造詣が深くなり詳しくなった山野本です(笑)。

だいたい、もともと怪しい霊能者という社会的底辺である職業で
活動しているこの僕が、何故、眉唾ものの
詐欺の勧誘手口について詳しく調べ上げ、このようにブログで
その詳細について公にしているのか、ある意味可笑しな話です。


もともとは、ここ数日の間で沖縄の友人たちから見聞きした
投資詐欺に加担している人物の話題から、それらがどういう内容の詐欺なのかを
自分なりに調べ上げた結果、
「これはこのまま放っておけば、沖縄でもっと被害が拡大するな。」と感じたため、
更に詳しく、詐欺の手口について、法律的なこと、民事的なこと、その他のことなど
色々な角度からそれらの詐欺がどのようなものなのかを当てはめるリサーチと分析を
個人的に行った・・・という流れです。

これまでの経緯は、こちら。

*「沖縄の皆さん、投資詐欺にご用心!」
*「落ちるところまで落ちてしまう人生にならないために。」

そして追加情報としては、ほんの数日前の話しですが、
沖縄本島から離れた石垣島で、この詐欺集団が新たな動きを見せており、
沖縄本島と石垣島でそれぞれ詐欺に加担している信者と一緒に
関東地方のとある地域の宗教法人を買い取って、かき集めたお金の隠れ蓑にするための
神社を石垣島で祀る話が進められている・・・とのこと。

そういえば、この詐欺に加担している那覇市在住の治療家は、
数日前(2016年7月11日前後)に石垣島に出張に行っていたそうで、(本人のブログも確認済み)
このあたりが合致しているということは、沖縄エリアの担当者として
詐欺グループの何かしらの活動に関与をしているということになります。

信者たちからかき集めたお金の隠れ蓑にするために石垣島で建立する神社の名前が、
「大不尽魂神社」、そしてその名刺に書かれている名前が「アロハキング上人」だそうで、
神社神職が本職でもあった僕からすると、こんなギャグのような馬鹿みたいな神社と関係者を
信じる馬鹿が信じられません(笑)。

かなり不穏な動きが続いているため、地元の警察、金融庁など然るべき機関には
既にこちらで報告済みです。

あっ、ちなみに僕は元放送局のアナウンサー兼報道記者として働いていた経験があり、
一時期は報道記者専任で活動していた時期があるため、
もともと一般の方に比べると、そのリサーチや深く踏み込んだ取材には慣れているほうなので
今回、沖縄の一部の治療業界、スピリチュアル業界に携わる関係者が紹介者となっている、
要するに詐欺グループの片棒を担いでいる投資詐欺についても、
一方的にというよりは多角的に調べ上げたので、ただの感情論の情報・・・という訳ではないことだけ、
最初にお断りしておきますね。

3日ほど前に複数の友人たちと話していると、
僕も以前、一定期間付き合いがあって2~3年ほど前に絶縁した治療家を名乗る人物が
自らの元を訪れる患者に対し、投資の話を持ちかけていた・・・という事実が発覚しました。

僕自身、ネットワークビジネスやネズミ講、その他の詐欺的な手法を用いる類の話を
持ちかけてくる人物が周りにいないため、そのような話はあまり見聞きしたことがなかったのですが、
素人からしても、どうも話の内容が眉唾もので怪しく感じてしまうものだったのです。

この投資詐欺のおおまかなポイントをまとめると・・・。

①1年契約、1口100万円で月3%の利回り。
②食事会やイベントなどに誘われ、誘った詐欺加担者+怪しい男が
その組織のすばらしさ、リーダーの素晴らしさ、企業理念のすばらしさについて
一方的にまくしたてる。
③食事会の料金を奢ったり、多額の現金の受け渡しを目の前で見せたり、
時には現金を配るという羽振りの良さをアピールする。
④具体的な事業内容や投資内容についての説明が一切ない。
⑤資料は簡素な手書きのもの。
⑥組織の人間に名刺を要求しても、「今切らしている」と言って名刺を渡さない。
⑦所在地は兵庫県になったり、千葉県になったり他のところになったりコロコロ変える。
⑧組織のトップは福井県を拠点にしているが、偽名を使うことが多い。
⑨組織の本拠地はシンガポールという眉唾な内容。
⑩社名も定期的に変え、現在は「日本応援○○」といかにも慈善事業っぽい名前にしている。
⑪この会社の経営陣に1000億円規模のお金持ちがいるとうそぶく等・・・。

先ず、何かしらの目的で不特定多数の人たちからお金を集める場合、
金融庁の金融商品取引業者の登録が必要なのですが、
この詐欺の片棒を担いでいる紹介者たちが崇拝する組織には、
この登録が一切されておらず、現時点で金融庁のHPにも記載がありません。

この時点で、登録されていない業者が上記のような行為を行っていることから、
既に立派な法律違反、つまりは違法行為となっているのです。

詐欺の首謀者である組織のリーダーや幹部たちが詐欺罪で捕まるのは時間の問題ですから、
それは放っておくとして、そうとは知らずにその詐欺の片棒を担ぎまくってしまった
紹介者という立場の馬鹿な人たちはどうなるのかと言えば・・・。

「私はそんなこと知りませんでした。」という言い訳は通用せずに、
既にここ数年の裁判では紹介者自身が訴えられて有罪になっているケースも出てきており、
詐欺ほう助の罪に問われるか、被害を受けた人たちからの損害賠償請求を負う責任が生じ、
刑事、または民事の両方で社会的制裁を受けることになります。

もう一度、ハッキリとしつこい位に明記させてもらいますが、
「とてもいい話だから。」と何の疑いもなく眉唾ものの投資詐欺の勧誘をした人たちは、
その組織が違法行為を行っていると然るべき機関から判断された場合、
「そんなこと知りませんでした。」は通用せず、勧誘をして騙された人たちからの損害賠償請求及び
その他の社会的制裁、責任を負うことになる・・・という
紛れもない事実があることだけは、忘れないで下さいね。

それと、殊、色々な詐欺が蔓延する中で投資を謳うものの中で共通しているのは、
あり得ないくらいの高い利回り、配当金が一定期間支払われるということ。

その割合が月3%~8%で、年にすると25%~30%前後以上で
この数字を提示されたら先ずは詐欺だと判断して間違いなさそうです。

今回の場合も、そのドンピシャリ、月3%、年にすると30%を超える訳で、
このご時世、ここまで上手く儲かる話なんて存在しないことくらい、
常識で考えれば、誰でも理解できる範囲の話です。

そもそも、それだけ潤っている組織であるならば、
敢えて一般人から1口100万円もの投資を募る必要なんて全くなく
慈善事業なり、企業理念に沿った活動を誰に言われるまでもなくやっているはずですから。

騙される馬鹿のポイントとして、
ただの金集めの要員として洗脳されて利用されているだけなのに、
「君の夢を一緒に叶えましょう。」「これからの日本のため、地域のために。」
「未来を背負う子供たちの明るい未来のため。」というような
ごもっともなことを吹聴して、何の疑いもなくまんまと信者になってしまった馬鹿を
そのエリアの金集め担当者に仕立て上げる・・・というネズミ講特有のやり方があります。

何度でも繰り返しますが、詐欺組織の人間は、
あなたの夢を叶えるためでも、地域をよくするためでも、子供たちのためでも何でもなく、
自分で物事を考えられない目の前にいる洗脳された馬鹿と、
その馬鹿を介して巻き上げる多くの金が目的であって、
それ以外の夢や希望や目的なんて、な~んにもありゃしませんからね。

そのような詐欺グループは、騙す人たちを信用させるため、
1年~2年など、ある一定期間はその配当金を滞りなく還元します。

何故なら、1~2年しっかり定期的に信用させる積み重ねの既成事実を作っておいて、
次の契約更新の際は、もっと多額の金額を契約させて、
その目標金額に達したら、計画倒産でもして雲隠れする流れが多いからです。

ポイントは、半年とか1年という区切りではなく、とても細かく1ヶ月ごとに
しっかりと配当金を還元するという「信用を短期間でなるべく多く積み重ねる」という点。

しかも振込みではなく月に1回、必ず直接会って手渡すことが多いそうです。

何故なら、そこで支配下においた要するに洗脳したエリア担当の部下たちが連れて来た
更なるターゲットたちを洗脳したり、更なるお金をかき集める目的があるからです。

これが「食事会」「ミーティング」「イベント」「セミナー」という形で実施されており、
洗脳された間抜けで馬鹿な部下たちは、
ことあるごとに「食事会」「ミーティング」「セミナー」という言葉を
日常会話の端々で発するようになってきますので、
これらの言葉がよく出てくるようになったら、
その人物はかなりの確率で洗脳されたクロの人間だということ。

そして、この食事会などで勧誘をする手口も、とても古典的なマニュアルを使っているそうです。

実は昨日、普段お互い忙しくて、なかなか会えない知人と話をしていたのですが、
その方が、今から20年ほど前にネットワークビジネスに誘われ
勧誘マニュアルを渡された時点で、怪しいと思って難を逃れた・・・という話をして下さって、
その20年前の勧誘マニュアルが、まさに、今、友人たちから伝え聞いた、
投資詐欺の勧誘の状況とピッタリ合致していて、
僕は「投資詐欺のくせに、まだ20年前の古い勧誘マニュアルを使っていたんだ!」と
その場にいた皆で大笑いをした・・・ということがありまして(笑)。

①食事会、ミーティングと称した勧誘の場はレストランや喫茶店で、
紹介者(つまりは詐欺の片棒を担ぐ洗脳された馬鹿)とターゲットが先に入店する。

②座る位置も全て決められており、ターゲットの気が散らないように、
ターゲットの目の前は壁や角など視覚が限られる位置に必ず座らせる。

③そこから遅れてくること10分~15分で、組織の人間が登場。
必ず少し遅れてくるのがポイントです。

④遅れて来た組織の人間は、いかにも羽振りがよさそうな成功者っぽい演出がされており、
おまけに偉い立場の人間で部下たちからは直立不動のような姿勢で迎え入れられるのに、
その本人は全く偉そうではなく、「遅れてきて申し訳ない。」とかなり低姿勢、
謙虚を装う良い人を演じて、ターゲットを安心させる。

⑤似非良い人は、ターゲットの悩みや夢を聞き出し、ひたすら共感、応援する。
そして、最終的には「その夢、目標のためにも、貯金を増やしたほうが・・・。」と
金の話に持っていく。

これに投資詐欺の場合は、その投資会社は、役員に大金持ちがいて安泰、
社会貢献など世のため人のために活動する
他には存在しないあり得ないほど素晴らしい経営者、組織であることを、
ことあるごとにアピールして最後の契約までこぎつける・・・というパターンなのですが、
あまりにも20年前のネットワークビジネスの古典的なやり方そっくりそのままだったので、
「人を騙すのであれば、もう少しひねって進化させろよ!」と
その勧誘マニュアルをそっくりそのまま真似している組織の
浅はかさ馬鹿さ加減にも呆れてしまいました。

これは申し訳ないけれど、騙される側も本当に馬鹿としか言いようがありません。

上記が今、沖縄の一部の治療業界、スピリチュアル業界を中心に蔓延している
投資詐欺の勧誘についての一連の流れとなりますが、
本当に古典的でいかにもな内容の手口そのものですよね。

ちなみに僕がその組織に関わる人間の勧誘行為を「詐欺」というように
ハッキリと明記しているのは、
これらが完全な法律違反、違法行為の活動だからです。

僕もしっかり調べ上げるまで知らなかったことなのですが、
「ネットワークビジネス」と「ネズミ講」は、どちらもネガティブなイメージで捉えられがちですが、
この2つには大きな違いがあり、「ネットワークビジネス」は合法、
「ネズミ講」は完全な法律違反という明確な違いがあるそうです。

勿論、その合法のネットワークビジネスですら強引な契約などでトラブルが起こり、
裁判沙汰に発展するケースも多いのは周知の事実なのですが、
ネットワークビジネスには馬鹿高いアホみたいな値段だったとしても
対象となる商品が必ず存在します。

ところが、ネズミ講、今回の投資詐欺のように明確な商品が存在しない、
しかも金融庁の金融商品取引業者の登録も一切確認できていませんから
健全ではない完全な違法行為であることは、常識の範囲内で誰でも理解できるところです。

この投資詐欺に関する事案、詐欺に遭った際の対処方法、
警察や各機関への連絡など一連の手順をまとめたサイトがありますので、
もっと詳しくお知りになりたい方は、こちらのHPからご覧ください。

*「【投資詐欺】絶対被害に遭わないで!知っておきたいその手口」 
出典:お金のことが楽しく分かる!アップイン

さっ、今、沖縄の一部の治療業界、スピリチュアル業界で蔓延している
投資詐欺の事実を色々な事例からお伝えしてきましたが、
それでもまだ、「自分は正しいことをしている。」「もっともっと多くの人に広めて人助けをしよう。」と
洗脳という勘違いをして周囲の人たちに迷惑をかける行為を続けたいですか?

・・・というのも、このブログは
その詐欺に加担している馬鹿本人や周囲の取り巻きが読んでいるのも分かっているので、
僕は直接会う機会はありませんが、武士の情けとして、
このような最後の情報提供をさせてもらいました。

あなたがたが行なっている行為は、明らかに法律違反、犯罪行為なのです。

正直、馬鹿が自分だけで損害を被るのは自業自得なので放っておけばいい話なのですが、
そのことによって、何の罪もないコツコツ地道にお金を貯めてきた人たちが被害を受けて
そのお金が戻ってこなくなるのは、どれだけの迷惑になるのか、人道に反した道なのか、
ましてやそれを、人の身体を治療したり、心のケアをするような立場にある人間が
1対1の密接な関係を結びやすい環境を利用して行なうだなんて、
本当に卑怯というか言語道断というか、1人の人間として憤りを感じずにはいられません。

その詐欺を手伝うような浅はかな真似をしている組織が崩壊するのも時間の問題で、
既に色々な人たちに迷惑をかけ自ら罪を重ね続けているのですから、
あとはその組織が摘発された時、
片棒を担いだ人間もしっかりとその責任を取らなければいけないという自覚をもって
それでも尚、それを続けていくのであれば、どうぞ刑事、民事両方の責任をしっかりと受ける覚悟で
続けられて下さいね。

当たり前のことを言いますが、人を騙して
他人がコツコツ汗水垂らして大切に貯めたお金を巻き上げるのは、
人としてやってはいけない行為です。

正直、この時点で人間のクズだと僕は思っているので、
クズの人生で全ての信頼を失ったあとから、元の状態に戻るのは何十年かけても難しいと思いますし、
騙された人たち、それを知ってしまった周囲の人たちは、
それを口に出さなかったとしても、あなたがたのことを一生涯
「犯罪者」「洗脳されて人を騙した人物」として距離を置いて接することだと思いますよ。

目先のことだけに囚われて、
お金以上の大切な財産を失ってしまった馬鹿な人たちの末路がどのようなものなのか・・・。

それは想像に難くありませんが、僕にはご縁のない人たちでもあるため、
やはり心あるまっとうな人たちとのお付き合いの中で、まっとうに
地に足付けてしっかり生きていくことを、これからも積み重ねていけたらいいな・・・と
改めて実感しました。

沖縄の皆さん、どうぞ、こんな陳腐で馬鹿な詐欺師たちに騙されないで下さいね。


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Posted by 山野本竜規 at 15:09 │心の在り方 (2,645)▼