山野本竜規の続・ナカトリモチ日記
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企業、組織、業界の常識は、非常識です。~いかにそこと距離を置けるのか~

2015年10月28日

企業、組織、業界の常識は、非常識です。~いかにそこと距離を置けるのか~昨日、東海出張最後の仕事を三重県伊勢市で終えて、
今日は夜の便で沖縄に戻る予定ですので、
これから空いた時間、ほんの少しですが
僕が大好きな伊勢の町を駆け足で回ろうかと思っています。

今回の出張も本当に良い経験になるものばかりで、
個人的には、とても大満足しています。

有志で集まって下さった現役の神社神職の人たちに、
形式やパフォーマンスだけではないお祓いなどの業務を、
どのような意識、エネルギーの保ち方をしながら取り組んでいくのかを
色々な実践を交えてお伝えするものだったので、
まさにナカトリモチ冥利に尽きる仕事でもありました。

ここ数年ですが、一般の方だけではなく、
同業者などに対して、このようなことをお伝えする機会が増えて
それが教会の神父さんだったり、神社の神職だったり、
やはり、業界が違っていたとしても、学びたいこと、知りたいこと、
抱えている課題などは、どこも同じなんだな・・・ということを改めて実感した次第です。

*「宗教、思想のボーダレス化は大歓迎です。~教会の神父に神社神職がお祓い技術を伝える~」

「時代は確実に変化しつつあるな。」と、これからの明るい展望に嬉しくなると同時に、
それぞれの業界、組織には、悪習と呼ぶべき、
その業界、組織でしか通用しない非常識な常識やルールも
まだまだ沢山残っていて、そことしっかりと距離を置きながら
自分なりに人としてまっとうな常識、ルールを守っていく勇気を持つ人たちが
増えていくことを願ってやみません。

人が集まれば、ある程度のルールが必要になりますが、
それは人を取りまとめる上で必要最低限の良識の部分であるべきなのですが、
その多くは、良識ではなくて、その業界、組織でしか通用しない
非常識なものに変化することは、この世の常です。

たとえば、伊勢神宮においては、
神社神職は年功序列というよりは、神宮に奉職した順に
ある程度の見えない上下関係というものが成立するので、
中には、それなりに社会経験を積んでこられているであろう
心ある年長者の神社神職に対して、まだ20代そこそこの若者が
「俺はお前の先輩なんだから。」という、本当に下らない横柄な態度で接する
バカ神職も全員とは言いませんが、かなりの確率で存在するそうです。

自分に自信のないバカほど、こういう態度を取りやすいものですが、
業界自体、組織自体がそれを黙認しているために、
その本人が改心するキッカケは、その組織を離れて
世の中の非常識であることを痛い目に遭って学び、気づくしか方法がありません。

伊勢神宮だけに限らず、こういう組織は意外に少なくないようで、
何故、もっと人間教育に重きがおけないのか疑問に感じるところですが、
これは、その業界独特の常識であり、世の中に出れば、
特にそれが日本という国では、ほぼ通用しないということを
どこかで理解しなければ、その人は一生涯、ちっぽけな枠の中でしか
生きていけないことになるでしょう。

僕自身も年功序列が全てだとは思いませんし、
魂の年齢と肉体の年齢は比例するものではありませんから、
全ての年長者に対して、「絶対的に年上を敬うべき」という価値観はありませんが、
「どんな人生背景かは別にして、自分よりも長くこの世を生き抜いてきた」という点に関しては
必要最低限の敬意を払う意識は持っています。

それは言葉に出さなくても、大袈裟に表現しなくても、
全ての雰囲気、態度、1つ1つの所作、接し方に全て表れてくるものです。

僕はすっかりその組織の常識のことを忘れていましたが、
僕自身、実際にその組織で奉職する機会があったとき、
確かに自分より随分年下なのに(僕は社会人を経験したあとに神社神職資格を取得したので)
かなり横柄な口のきき方をする神職が多かったのには驚いた記憶があります。

勿論、これは最終的にその組織の常識に染まるのも、
自分の信念を守り抜くのも、その人次第だということですが、
いつもこのブログで僕がお伝えしている通り、どのような業界、組織であれ、
自ら考えて動くことを止めて、多勢に流れる残念なタイプの人が7割だと考えれば
至極、当然の結果だろうな・・・と感じています。

ただ、人は一生涯、ずっとその組織や業界に依存する訳にはいかず、
必ずどこかのタイミングで、そこを離れなければいけなくなります。

この残念なタイプの7割の人たちは、
それがどのような組織、業界、グループであれ、
今まで多勢の流れに委ねて自分自身で考え、動いてこなかったツケが
一気に戻ってくることになり、そこで初めて組織の看板を取れば、
1人の人間としての信用、生き甲斐が何もないことを知りショックを受けたり、
立ち直れないほど自分を見失って、もぬけの殻になったりするので、
これも自業自得だと感じています。

その一方、その業界や組織の非常識をしっかり認識して、
自分なりにそこと距離を取って生きてきた人たちは、
そこを離れることになったとしても、自分らしく生きていくことが出来ます。

会社をリタイアした男性陣の7割がもぬけの殻になり、
一気にふけこんでいく残念な流れになる一方、
数は少ないものの、3割の人たちは、自分らしくイキイキとリタイア後の生活を
満喫している人もいるのです。

僕の知り合いの70代前半の男性は、まさに後者のタイプで
お気に入りの黄色のスポーツカーに乗って、
全国あちこち回っているのですが、それはただ旅をしているだけではなく、
自分の趣味でずっとやってきた無線などの免許を活かして
その講習会を開いたり、その都度、各地域にいる友人、知人と交流を深め
とにかくアクティブに動き回っておられます。

僕自身も、将来的に、この方のような歳の重ね方が出来ればいいな・・・と
理想に感じるほど、とても良い生き方をされています。

僕は、その男性の現役時代を知らず、
今から10年ほど前、その方が企業を退職されたあと、
黄色のスポーツカーで全国各地を回っている旅先で
たまたま同じ宿に泊まっていたことから仲良くなり、それ以来、
フェイスブックなどで、その方の活動の様子を拝見していますが
本当に自分らしく生きておられるな・・・と、
いつも感じるほど素敵な生き方をされています。

きっと組織や企業に所属している現役時代も、
その業界の非常識などと向き合いながら、そこに迎合せずに
バランスをとって、自分なりに人として最低限のルールを守って
こられたのだろうな・・・と予測がつきます。

企業や組織に勤めている人にしても、そうではない人にしても、
あなたが所属する会社や組織、グループ、人付き合い、家族関係、友人関係において
もしあまり歓迎できない、その枠の中でしか通じないような
非常識なルールが存在するのであれば、
そのルールを変えることが出来なかったとしても、あなた自身が迎合せずに
適度に距離を置いて、バランスを取りながら向き合っていくことも十分可能なのです。

一番ラクな方法は、自分で何も考えず、ただ流されるだけ、傍観するだけ。

ですが、そんな生き方をしていたら、その他大勢の残念な7割の仲間入りになりますし、
それを良しとするのであれば、どうぞご自由にその道を選ばれてもよいと思うのですが、
そのような人たちは、必ず将来的に、自身の人生に誇りをもてない人たちが多く、
あまり幸せそうに見えない・・・という事実もお忘れなく。

その業界、組織、人付き合い、家族、友人関係の常識、ルールは、
本当にあなたにとっての良識に繋がるのかどうか・・・。

これは他の誰でもない自分自身で考え、決めることだと思います。

あまりにもその組織のルール、非常識な常識が身に余るものであれば、
そこからあなたは何を学び、何に気づき、その後、どのように向き合っていきたいのか、
他の誰でもない自分自身で決めなければ、
その先一生、自分では何も考えられない、自分では何も決められない
情けない生き方しか出来なくなりますよ。

逆に言えば、どの組織に所属していようが、
どの業界に身を置いていようが、必ず人が集まれば、そこには良識とも呼べない
独特の非常識の常識、ルールが生じるものであり、
それともダメだと感じて自分なりの信念を守っていける人にこそ、
霊的世界は惜しみない応援を送って下さるものだと思います。

それは、その人の生き方、表情、口先だけではないエネルギーを見ていれば一目瞭然です。

あなたは、どちらの人生がお好みでしょうか。

僕のナカトリモチの原点は、まさに今いる伊勢であり、
神社神職の基本をしっかり身につけてさせてもらったのも大好きな伊勢神宮です。

今でもその感謝の気持ちと、大好きな気持ちに変わりは全くありませんが、
だからこそ、僕はその恩返しの仕方として、
その組織で間違っていること、非常識な常識があることを変えることは出来なくても
そこに気づいた人たちを、自分なりの生き様を通して
その信念をもっともっと良いものに変えて差し上げるお手伝いくらいは
微力ですが出来る立場にあります。

このブログでは毎回、毎回、お伝えしていることなのですが、
最終的にその人の人生は組織のものでも、業界のものでも何でもなく、
あくまで自分に主軸を置いて、
自分で考え、自分で動き、自分で築き上げていくものだと感じています。

それが出来る、生きるセンスがある人か、
それともそれが出来ずに多勢に流されて
残念な負のスパイラルにはまる生き方を選ぶ人なのか。

それも全て、その人の意識の保ち方、生き方次第だということです。

人の人生は、良い方向だろうが、残念な方向だろうが、
いかようにでも、その人の意識次第で変化していくものです。

僕の原点である伊勢での仕事で、改めてそのことを実感した
とても良い1日でした。

あと数時間、こちらに滞在して関空経由で沖縄に戻りたいと思いますので
残りの時間、存分に伊勢の空気を満喫したいと思っています。


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