山野本竜規の続・ナカトリモチ日記
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古い井戸とご先祖様のメッセージ。

2013年08月29日

古い井戸とご先祖様のメッセージ。今日は、ある一家の土地・家屋のお祓いの仕事でした。

築50年ほどの古民家でしたが
既に主はおらず、ずっと空き家の状態が続いており、
それを新地にするためのご挨拶の意味を込めて
その家に嫁いだ女性の方が、お祓いを依頼されたのです。

写真は、その敷地内にあった古い井戸。

日本では昔から「井戸=何かが宿る場所」として、
見えない、聞こえない、分からないなりにも、
畏怖(いふ)の念を抱く対象になっていると感じています。

僕は、ある意味、このような感覚がまだまだ
日本人の中に残っているのは、とても良いことだと思っています。

たとえ、これだけ文明が発達し、目に見えるものだけが全ての
物質第一主義のような価値観が浸透している世の中であったとしても、
日本人の心のどこかには、
大自然には目に見えない何かが宿っていて
それらを完全に無視して生活は出来ない・・・という根本的な生き方が、
まだまだ心の奥底にしっかり根付いている証拠でもあるのです。

ちょうど今日、お祓いを担当させてもらった古民家の敷地に到着した時、
既に建物を取り壊すための重機が入っていて
業者の方(年配の男性2人)もいらっしゃったのですが、
建物を取り壊すと同時に、井戸も一緒に埋めることなどを
丁寧に説明して下さり、
今回は、そのためのお祓いであることも、しっかり理解しておられましたので、
お祓い自体も、とても流れが良かったです。

特に沖縄では、このような目に見えない大自然への
畏怖の念、畏敬の念が本土の人に比べて
まだまだしっかり残っていて、理解を示して下さる方が多いので
僕自身は、個人的にとても嬉しく感じる部分でもあります。

実際、井戸を埋めることが決定した際、
僕自身が土地・家屋のエネルギーを読み取って確認するのは、
そこにまだ「生」のエネルギーが宿っているのかどうか、
所謂、「お役目がまだ続いており、活かし続けたい・・・」と
井戸や土地自体が感じているのか、
それとも、全てがストップし、お役目が終わり、
新しい場所へと変化をして大丈夫なのかどうか・・・という
土地・家屋への意思確認です。

人間側の都合で、土地を新地にしたり、建物を建てたり
今まで使っていた井戸を埋めてしまう訳ですから、
やはり、そこには、
「今まで、こちらの都合でここを使わせてもらってありがとうございました。」という
感謝の気持ちと、
「これから、こちらの都合でここを新しい場所に変えることをお許し下さいね。」という
ご報告と労りの気持ちを伝えることが
土地・家屋を一新する際の、基本の心構えでもあります。

ずっと使われていない建物が建ったまま
放置されている家や土地などを時々見かけることがありますが、
それらにエネルギーを向けてみると、
おおよそ、そこでのお役目は終えており、
放置されるままよりも、次の新しい何かに変えていきたい・・・と
感じている大自然のエネルギーを感じることがよくあります。

その逆で、本当に、ごく、ごく、ごく稀なケースですが、
新しく形を変えることを望んでいない
大自然のエネルギーを感じることもあります。

時々、皆さんも街中で見かけることがあると思いますが
道路のど真ん中に不自然に佇んでいる大木。

これも、その地域で暮らしている方や大自然のエネルギーが
開発や利便性よりも、この大木を中心として
地域のバランスを取るために、見守るために
この場所にあって欲しい・・・と双方の想いが一致した時に
色々な現象を起こして、工事をストップさせたり、
結果的にまた元通りにせざるを得なくなったり・・・ということが起こる
典型的なケースで、決して怖いことでも、禍が起こったのでもなく、
全て大自然のルールに従って生きていくための軌道修正のようなものです。

何はともあれ、僕たち人間は、
たとえどんなに現代科学、現代文明が発達したとしても、
たとえどんなに便利な世の中になっていったとしても、
大自然と共に生きていることには変わりなく、
そこを大切に想う気持ちを忘れて生活することは出来ない・・・ということを
理解できる方が、しっかり理解して
実践して生きていくことが大切だと感じています。

実は、今回のお祓いで、とても面白い!?メッセージが伝えられました。

依頼主は、本来はその家とは全く関係がないはずのお嫁さん。
言い方は大変失礼かも知れませんが、
この世的な価値観で表現するならば、
他の家から、○○家に嫁いできた、ある意味、部外者です。

ですが、お祓いの途中、どういう訳か
嫁ぎ先のご先祖様たちから、
どうしても、このお嫁さんに伝えたいことがある・・・と
メッセージを一方的に送ってこられているのが分かったので
少し迷いましたが、その真意をお伝えすることにしました。

基本的にご先祖様は、以前のブログでもご紹介した通り、
この世のことなんて、正直、どうでもいいくらい、こだわりがありません。

*「ご先祖様信仰も、ほどほどに。~あの世のストーカーにならないために~」

墓や仏壇や家や土地のことにこだわって、
あれこれ言ってくるご先祖様がいるとすれば、
それは、この世に執着がある未浄化霊と呼ばれる状態に過ぎないので、
逆に子孫である僕たちが
「もう、あなたはこの世で生きている人ではないから、
早く未練を断ち切って、あの世での生活に集中しましょう!」と
毅然とした態度で諌めなければいけません。

これも子孫としての立派な本物の愛情表現ですし、
これこそが、本当のご先祖供養ですよね。

閑話休題。

さて、お祓い途中に伝えられたご先祖様からのメッセージは
とても意外なものかも知れませんが、
僕にとっては、「さもありなん・・・。」と心から納得する見事な内容でした。

この世的には、○○家に嫁いできた、本来、部外者であるお嫁さん。

しかし、生前、その○○家に所属していたご先祖様と呼ばれる存在の魂たちは
「わたしたちは、全てあなたの味方ですから、自信を持って下さい。
言うことを聞き入れない○○家の子孫たちの面倒を見るのは大変かも知れませんが
これからも、どうぞ、宜しくお願いします。」とのこと。

○○家のご先祖様たちは、○○家と直接血の繋がりがある子孫たちの
古く頑な考え方、生き方を憂い、その分、
本来は部外者であるお嫁さんの生き方、信念、価値観に
心から賛同し、応援し、感謝の気持ちを伝えておられたのです。

勿論、あの世には、血縁関係なんて全く存在しませんし、
血が繋がっていようが、いなかろうが、
魂同士でしっかり繋がっているので
そんなことは、どうでもいいことで、
とにかく、霊的世界から観て、正しい生き方を目指している方を
応援したくなるものなのでしょうね。

よく聞けば、今回お祓いを依頼されたその女性は、
嫁いだ先である○○家の人たちのそれぞれの拘りと、
どういう接し方をしていいのか迷うことがあり、
「自分だけが変わっているのではないか。」という
自己否定に繋がる感覚を覚えることになり兼ねない立場でもありました。

土地は将来の子供のために
財産としてしっかり残しておかなければならない、
仏壇は長男がしっかりあとを引き継いでいかなければならない・・・。

根拠のない不安からくる「~しなければならない。」を
拘りとして持っている身内や親戚が多く、
そこと折り合いをつけて生活することに大変さを感じておられたそうです。

そういう事情からも、霊的世界のご先祖様たちは
○○家の人たちではなく、○○家に嫁いできたその女性に
心から感謝し、心から応援しておられたのです。

「私たちの子孫があなたに迷惑をかけて申し訳ありません。
私たちは仏壇も、土地も必要ありませんから、
もし、あなたが将来、それを望まないのであれば物質的なものは処分して
ラクに、自由に生きていって欲しいです。
たとえ、周りが反対したとしても、私たちはあなたの味方ですよ。」と。

ご先祖様は、必ずしも直系の子孫を御守り、応援するということではないことが
これで、少しはご理解頂けましたでしょうか。

逆に、皆さんがご先祖様という立場になった時、
生前ご縁があった人たちの中で、
どんな人たちを霊的世界から応援したい・・・と感じるでしょうか?

残した土地や建物、仏壇にしがみついて
頑なにそれを周囲の人に強要する頑固な子孫たちを
心から喜ばしい生き方だ・・・と歓迎できますか?

ちょっと想像力を働かすと、簡単に理解できることです。

古い建物、古い井戸を一新して
また新しい土地に変えていく歴史の流れを垣間見る中で
このように人と人の良い想いも、
確実に、発展的な人たち同士にバトンタッチされていくのだな・・・と
改めて感じることが出来ました。

世代交代、古いものから新しいものへ・・・。

そこに、明るく発展的な想いを以て関わる人たちがいる限り、
この世も、同じように明るく発展的なエネルギーに包まれ、
大自然のエネルギーや、霊的世界のエネルギーたちも
そんな良いエネルギーに感応して応援して下さっているものです。

未来は明るいな・・・。

しみじみ実感した、お祓いの仕事でした。


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