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ご先祖様信仰も、ほどほどに。~あの世のストーカーにならないために~
2013年08月12日
それぞれ迎え火、中日、送り火となり、
沖縄の旧盆は、今年は8月19日(月)ウンケー、
20日(火)ナカビ、21日(水)ウークイとなっています。
特に旧暦でお盆を過ごす沖縄では行事の準備で
女性の皆さんは大忙しになる時期でもありますね。
過去のブログでもご紹介している通り、
特に沖縄の行事の準備の大変さは一部の女性、
はたまた一家の長男にとっては
精神的にも体力的にも、とても負担になることが多い現実的な問題があります。
*「楽しくない行事なら、やるな!」
今すぐに、この問題が解消される訳ではありませんし、
時間をかけて、そのうち緩和されていくものだと思いますので
今は、心ある人たちがそのことをしっかり理解されて
次の世代へ余計な苦労をさせないための
バトンタッチをするための準備期間ではないかな・・・と客観的に捉えています。
今日は、逆の発想でお盆、ご先祖供養というものを
捉えていきたいと思います。
所謂、「あの世」と「この世」の価値観。
「縁起でもない。」と思われてしまうかも知れませんが、
もし、皆さんがこの世でのお役目が終わり、
あの世に旅立って、「ご先祖様」と呼ばれる立場になったとしたら・・・。
霊的世界は、僕たち人間の魂のふるさとでもあります。
普段、都会や慣れない環境で一生懸命働いている人たちが
お盆休みを利用して、それぞれの故郷に戻る時、
どんな気持ちになるでしょうか。
「あぁ、一時だけれどやっと慣れ親しんだ故郷、実家に戻ることが出来る。」
色々なことが原因で実家や故郷が嫌いな人は別にしても、
ほとんどの人が、とてもホッとすることでしょう。
霊的世界の場合は、これが、どんな魂の場合でも100%当てはまります。
(自殺した魂は別ですが。)
大変な出来事も、嬉しい出来事も、全て経験した
おおよそにして苦労が多い人間の世界から、
安らぎに満ち溢れた魂の故郷に戻るのですから、
誰もが心の底から安心し、「あぁ、やっと帰ってきた!」となる訳です。
お盆休み期間中、それぞれの実家や故郷で過ごしていると
なるべくなら、都会での生活やそれぞれの仕事のこと、
そこに思いを馳せるようなことは、したくないもの。
一時だけでも、それらから解放されて
のんびり、ゆっくりと過ごしたいからです。
どんな人生であれ、この世を生き抜く・・・ということは
一筋縄ではいかない、とても大変なことでもあります。
逆に言えば、霊的世界から観れば、
どんな人生であったとしても、まっとうに
この世を生き抜いて、寿命を終えることが出来れば
それだけで合格点です。
だからこそ、途中、どんなに大変な出来事があったとしても
自ら命を絶つようなことだけはしてはいけません。
霊的世界では、自殺、特に現代の、
色々な物事から逃げるために行う自殺は、
たとえどんな理由があったとしても
やってはいけない重い重い罪になる行為です。
誰でもこの世を生きていれば、一度や二度は
「死にたい。」と思うくらい辛い想いを抱えてしまうもの。
それでも、おおよその人は、なんとか与えられた命の限り、
この世を生き抜いているものです。
霊的世界は、人が死を迎えると、
そんな健気でひたむきに生きることを頑張ってきた魂たちを
「本当によく頑張りましたね。」と、大喜びで出迎えて
安らぎと喜びに満ちた世界への案内をするのです。
(何度でもお伝えするように、ある程度、まっとうに生きた人たちの場合のみ)
この世の価値観と、あの世の価値観は全く真逆。
あの世が本物で、この世は仮りの世。
だとしたら、本来戻るべき世界に戻っていく魂たちは、
大仕事を終えて、ようやく心から安心できる
本当の故郷に戻る訳です。
皆さん自身の人生に当てはめてみて下さい。
皆さんが、それぞれの人生の中での大仕事を終えて、
やっと皆さんが大好きな場所で生活できる・・・となれば
どんなお気持ちになるでしょうか。
それは、故郷であろうが、別の場所であろうが、
皆さんが大好きな場所、空間であれば、どこでも構いません。
やっぱり、本来いるべき場所で過ごすほうが
一番リラックスし、穏やかでいられるものです。
ご先祖様と呼ばれる立場になった時、
僕たちは皆、(それなりに普通に天寿をまっとうした魂であれば)
あの世に戻るだけで幸せな状態です。
出来れば、生前体験した色々な辛いこと、重い荷物、しがらみは
思い出したくもないことでしょうし、
前を向いて、更なる魂の浄化を願うもの。
何を一番お伝えしたいのかと言いますと、
ご先祖様は、もとい、心から魂の浄化を願う魂たちは
正直、そこまで、この世の出来事に関心を持っていないのです。
何故なら、あの世が主体であって、
その魂たちは、更なる魂の浄化を願っているので
常に前を向いています。
誤解を恐れずはっきり言えば、
魂は、浄化の一途を辿る一方なので
あの世では「個」を脱ぎ去り、更なる浄化を目指します。
たとえば、山野本という個性はなくなり、
光の一部、霊的世界の一部になり、
「山野本」として生きた経験値だけが、しっかり残ります。
ですが、それもだんだん薄れてきて
本当の意味での魂だけの存在になっていくのです。
そこへ、いちいち、遠い昔、人間界で経験した出来事、
家族構成、家系など気にしているとしたら、
それらは全て執着、まだまだ、霊的世界の住人としては
この世への未練が断ち切れていない魂となるのです。
時々、質問される方がいらっしゃいます。
「あの世に戻れば、大好きな家族、ご先祖様とも会えますか?」と。
その質問の真意は、「この世的」に観れば、
当たり前の発想、感情かも知れませんが、
やっぱり、超「この世的」な発想に過ぎません。
この世で一緒になる家族、血縁関係は、
あくまで、それぞれの魂が学び合うための
小さな小さな最小限のコミュニティ、学校、クラス、グループに過ぎません。
家族だからこそ、良くも悪くも色々な感情が入り乱れ、
絆が深まりもすれば、その逆もあるもの。
ですが、血は繋がっていますが、魂は全く別物、他人なのです。
だからこそ、家族であろうが、友人、知人であろうが、
人と人の適度な距離感を保つ礼儀、礼節が大切なのです。
人は、この世での勉強が終わり、
あの世に旅立ったら、肉体を捨て去り魂だけの存在になります。
最初は、「個」が完全に抜け切れていないので
自分の存在にこだわったり、家族にこだわったり、
色々な想いが出てくるのですが、
あの世に馴染むつれて、そのような人間的な、この世的な発想、感情は
どんどん薄れてきます。
忘れ去るのではなくて、
必要以上に執着したり、感情的になったりしなくなるのです。
それが、健全な魂の浄化のプロセス。
この辺りで、そろそろお気づきになって欲しいのですが、
「あの世に戻れば、大好きな家族、ご先祖様と会えますか?」と言うのは、
あくまで、この世の人間の一方的な想い、都合でしかないのです。
向こうの世界には、向こうの世界のルール、秩序があって、
勿論、会えることは会えるでしょうし、
魂の交流は出来ると思います。感動的な再会もあるかも知れません。
ですが、だからと言って、それが全てではありません。
あくまでそれは、初めてこの世からあの世に移った人たちを
安心させるため、あの世の世界の新入りたちを
しっかりあの世に適応させるための演出の1つに過ぎません。
会いたい人には会える。
だからと言って、この世で家族だったからと言って、
またあの世で一緒に暮らす・・・ということは
本当に「この世的な」発想なのです。
「個」を捨てるのですから、家族は必要なくなります。
家も必要なくなります。
僕であれば、山野本家というルーツ、ご先祖様のカテゴリーに
分類されるかも知れませんが、
そんなこと、この世の人たちが勝手にカテゴリーしているだけで
僕にとっては、どうでもよいことになると思います。
この世の人たちからしてみれば、
ロマンの欠片も、愛情の欠片もない・・・と思われてしまい、
特にご先祖様信仰が強い沖縄では、
このことをお伝えすると、「いやっ、そんなことはない。」と
猛反発する人が多いのですが、これは紛れもない事実です。
本当に浄化した魂、個性を脱ぎ捨てて更なる浄化を目指す魂たちは、
家系や自分の出身など、
本当にこの世的なものなんかどうでも良くて、それに拘ることは
絶対に、本当に絶対、絶対、絶対、ありません。
「まっとうな」浄化を目指す魂であれば。
大切なのは、この世でいかに心を込めて生きてきたのか・・・という、
その想い、経験値のみ。
そして、あの世に旅立てば、
あくまで魂として、霊的世界の一部として
この世の人たち、子孫と呼ばれる人たちの魂向上を願うのみ。
そして、安らぎに満ち溢れたあの世の世界から、
わざわざ苦労が多かったこの世に呼び戻されたり、
必要以上に「ご先祖様、ご先祖様。」とストーカーのように
余計な想いを寄せられたら、
皆さんだったら、どう感じられますか?
嬉しいでしょうか?
それで嬉しいのであれば、まだまだ
この世の人たちに執着のある発展途上の魂、ご先祖様たちでしょう。
お盆にご先祖様や故人に思いを馳せることは、
とても大切です。
そのことによって、僕たちは普段は意識しない
霊的世界や、亡くなった人たちのことに思いを馳せ、
この世を生きていく大切さを知ることが出来るからです。
ですが、その想いだけで結構。
必要以上にご先祖様、亡くなった人に思いを寄せることは、
あの世の魂たちに対するストーカー行為と同じこと。
そのような過度な想い、ストーカー行為を喜ぶ
「まっとうな」ご先祖様、故人なんていませんよね。
皆さんが、ご先祖様という立場になった時、
はたまた、その超この世的な発想すら捨て去って
個を脱ぎ去って、光の一部になった時、
この世の人たちの想いを、どのように受け止めるのか。
ほんの少しイメージをするだけで、簡単に理解できることです。
もし、僕がご先祖様と呼ばれる立場になった時、
関係があった人たちに、あの世から、こう伝えることでしょう。
「ご先祖様の心配、愛情は嬉しいけれど、
その前に、やることがあるだろ!本当にあの世の魂たちを安心させたければ
まずは目の前の人生をしっかり生き抜いて欲しい。
それだけで、いいから。」と。
色々な想いが交錯する、この世のお盆。
皆さんは、どんな想いで過ごされるでしょうか。
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Posted by 山野本竜規 at 13:03
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