山野本竜規の続・ナカトリモチ日記
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人としての生きるマナーを考えてみる。

2014年11月15日

人としての生きるマナーを考えてみる。一昨日の夜、札幌出張から沖縄の自宅に戻ってきて
建物の入口にある郵便受けを開けてみると、
普通の郵便物の他に、大量に複数の
選挙候補者のチラシが入っていました。
沖縄では、明日が県知事選挙なのですが、
外も選挙カーの大音量が絶え間なく聞こえてきて
正直、「1週間、県外出張で良かったな。」と思いました。

今回の沖縄県知事選挙は、
特に全国的にも注目されているものなので
色々な人たちがその動きを見守っているのは理解できます。

そして、選挙期間中の選挙カーも、
僕にとっては騒音以外何物でもないのですが、
とりあえず法律で合法とされている以上、
仕方のないことなので、そこまでは、なんとか見過ごすことが出来ます。

ウグイス嬢をしたことがある友人に話を聞くと、
中には騒音クレームとは真逆で、
「うちの地域には選挙カーが全くこなかった。
この地域は、見捨てられていて、どうでもいいんだね。」と
ひねくれたクレームを選挙事務所に伝えてくる人もいるらしいので、
なるべく各地域をまわらなければいけないんだろうな・・・と思う部分もあります。

無差別に、しかも大量に配られる選挙チラシも、
ある程度目を通して用事が済んだら、ごみ箱に捨てれば良いだけのことなので
これも、なんとか見過ごすことが出来ます。

とりあえず「合法」という面目がある訳ですし、
その活動に関わることで生活の糧を得なければいけない人たちもいるので、
僕自身もそれなりに理解はしているつもりではあるのですが、
今回は久しぶりに「ここまでやるか!?」と
一瞬ですが、かなり腹が立ってしまいました。

僕が長旅で疲れていたのもあるのですが、夜遅く、出張先から帰宅すると
自宅に設置してある固定電話の留守番電話を示す部分が点滅していて
確認してみると、5件。

おおよその用件は、携帯電話にかかってくるので
何かな・・・と思って再生ボタンを押すと、これまた全て選挙がらみの内容でした。

しかも、留守電機能の許容時間をオーバーしてしまうほど、
延々と電話口で特定の候補者の政策を支援してほしい旨を
本当に一方的にしゃべり続けているのです。

1件、1件、それぞれ30秒ほど内容を聞いて
全てその場で削除しました。

とりあえず、この電話作戦も選挙期間中であれば
合法であることは理解しているつもりなのですが、
「ここまで見ず知らずの他人に迷惑をかけてまでやることか?」と
個人的には呆れてしまいました。

僕も県知事選挙の投票へは行くつもりです。

特定の候補者がいる場合は、その人を、
適任者がいない場合は無記名で
しっかり意思表示をするようにしていますが、
それはあくまで、自分の意志であって、
他人にあれこれお願いされて決めるものではありません。

そして、こういう嫌な想いをする選挙期間中の公害に近いような
迷惑行為は、とりあえず合法ではあるので、
ただじっと耐えながら過ごすしかありませんが、
法律として違反でなかったとしても、
完全に人としてのルール違反はしている訳です。

普通に良識のある人を育てる際、
子供たちに最初に教えるべきことは、しっかりとした挨拶とお礼、
そして何より、「人になるべく迷惑をかけない生き方」を示すことです。

見ず知らずの他人に大きな迷惑をかける、
見ず知らずの相手の意志は一切お構いなしで、
一方的に自分のやりたいことだけを伝えてくる・・・という
冷静に考えれば、本当に迷惑極まりない、人としてのマナーも何もない
行為を率先しておこなっている訳ですから、
これでは、子供たちにいくら「他人に迷惑をかけない生き方をしましょう。」と
物知り顔で伝えたところで、響くはずもありませんよね。

ほとんど発想としては、
怪しいネットワークビジネスや新興宗教の勧誘と同じです。

全く他人に迷惑をかけない人間、人生なんて、絶対に存在しません。

人は大なり小なり、他人を傷つけ、迷惑をかけ、
そしてその逆で傷つけられ、迷惑をかけられて生きていますし、
それが、この世の学びでもあります。

そして、この日本という国は、そういう点では、
とても統制されて整った側面を持つ素晴らしい国でもあります。

それは海外で生活をしたことがある人なら
誰でもすんなり理解できることなのですが、
日本の人たちほど相手の立場を思い遣って、
先を読み過ぎるくらい、相手に配慮して
お互い衝突しないようにしながら多くの人が生活している国は
あまり存在しないからです。

海外、特に欧米では、自分が一番であり、
その主義主張を通すためであれば、他人に大きな迷惑をかけたとしても
全く気にしない人たちが多い傾向にあります。

勿論、一部、例外もあって、そういう人たちばかりでもないのですが、
傾向として、そういう人たちの割合が多いのは事実です。

逆に日本だって、相手のことを思い遣る精神がしっかりある人がいる一方で
自分だけのことしか考えられない我がまま過ぎる人もいます。
ですが、やはり傾向として、
相手の立場を気遣うことが出来る人の割合が多いのは事実です。

全てを物事の良し悪しだけで判断することは出来ませんが、
少なくとも僕個人としては、そういう日本の情緒というか
人の心の機微を感じ取る文化があるというのは素晴らしいことだと感じていて、
心の底から、そんな日本が大好きです。

だからこそ、いつも感じることなのですが、
法律で決められているから全てが良くて、
法律で決められているから全てが悪い・・・という基準だけでは
人の人生というものは、人の生き方というものは
計ることは出来ないものだと感じています。

たとえ、選挙で合法だからと言って
必要以上の大音量で騒音をまき散らしたり、
見ず知らずの人の家にかたっぱしから電話をかけまくって
その支援をお願いしたりする行為に、
心の底から良い気持ちになる人たちは、ほとんどいないと思います。

要するに、そこからは法律云々の問題ではなく、
人としての良識、生きる叡智の部分です。

この世には、人としてのマナーが良くない人、
そして、その逆で素晴らしい人、そのどちらも存在します。

どちらを参考にして、どちらを目標にして、
どちらを大切にして生きていくのかを選ぶのは、
他の誰でもない、自分自身です。

他人に迷惑を全くかけない生き方は出来ませんが、
少なくとも、その意識があるのか、ないのかで
マナーのある生き方か、そうではない生き方なのかに傾いていくと思います。

何度でもお伝えしますが、
そのどちらを大切にして、重きを置いて生きていくのかは、
本当に、その人次第です。

今回の留守番電話の出来事で、
改めて自分自身、見ず知らずの人に対して
こういう形で迷惑をかけるような行為は
なるべくだったらしないように生きていければいいな・・・と思いました。

そのようにつらつら考えていたところ、
今度は、マンションの隣人のベランダから漂ってくるタバコの煙臭・・・

この世は、常に色々な人たちから、色々な出来事から
気づく学びが多いものですね(汗)


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