山野本竜規の続・ナカトリモチ日記
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なおりますよ、ウツという本。~時には他人に頼りましょう!~

2014年07月21日

なおりますよ、ウツという本。~時には他人に頼りましょう!~先日、東京の友人夫婦で本の編集者でもある
丹治さん、美佳さんが企画・編集を手がけた
「なおりますよ、ウツ」というタイトルの本が出版され
早速、我が家にも注文していた本が届きました。

「なおりますよ、ウツ」 賀偉(がい・著)
イースト・プレス 1300円+税


少し前のブログでも触れましたが、
僕の周囲にも、とても素敵な頑張り過ぎる
純粋なほどまでに頑張り屋さんの知人、友人たちがいて、
あることがキッカケでポッキリ心が折れてしまい、
ウツ状態になってしまった、またはそれが快方に向っている・・・など
決して他人事ではない出来事でもあったので、
グッドタイミングで、この本が出版されて、
まずは僕自身がしっかりこの本を読ませてもらおうと思って購入しました。

何より、編集者(今、漢字変換したら、変臭者って変換されました、汗)である
友人の丹治さん、美佳さんのお人柄、
お仕事に取り組む姿勢、心ある生き方を知っているだけに
この本のタイトルを知った時、
「絶対に心のこもった良い内容の本だろうな。」と感じて
早速、自宅に届いた本を読んでみると、
それは、それは心がじんわり温かくなる内容でした。

とても読みやすく、きっと小学校高学年のお子さんでも、
勿論、大人の人たちでも、まるで温かいスープのように
すっと優しく身体に浸透していくような感覚になる
分かりやすく短めの文章、優しい色使い、挿絵、
書き手や本の作り手の心優しい想いなどが
この1冊に全て散りばめられています。

現在、ウツや心の風邪、魂の萎縮に苦しみながらも、
そこと向き合っておられる方、
ここ最近の仕事、家事、育児、生活に少し疲れているという方、
そして、そういう人たちを、少しでも何かの形でサポートしたいと願う
周囲の人たち、ウツについて理解を深めたいと感じておられる方など、
色々な立場から、ウツというものを見つめていく
良いキッカケになる本だと感じました。

この本を書いた賀偉(がい)さんという方は、
中国出身で現在、関東で鍼灸治療院を経営されているそうで、
その仕事に真摯に向き合う誠実で優しいお人柄も、
本の中から、しっかりと伝わってきます。

本の内容については、直接お読みになったほうが
より深く色々なことが心に入ってくるものなので、
詳しくはご紹介できないのですが、
たとえば、「へぇ~、鼻毛って抜き過ぎたり、切り過ぎたりすると、
ウツにはよくないんだ。」とか、
「ウツって、2千年以上前から存在していたんだ。」など
ウツについて、目からウロコの知識なども満載で
当事者は勿論、周囲で関わる人たちにも、
とても有意義な情報、心がラクになる叡智がいっぱいです。

僕自身、職業柄か、時々、魂の萎縮状態の方が
カウンセリングにお越しになることがあり、
その都度、霊的世界から伝えられるメッセージを
相手側の心の許容範囲を見定めながら、感じながら
お伝えできるだけのことお伝えすることがあります。

ただ、本当の霊的世界の通訳の仕事が役立つのは、
その症状が回復し始めてからのほうが有効で
正直、霊視カウンセリングはウツ病治療中の方には
お勧めしていません。

これは、心から信頼を置いている
仲良しで同業者のジョンも同じ意見で、
「魂の萎縮(ウツ状態)が激しい人の場合は、
当事者の話を聞くことがメインの仕事になり、霊的世界からのメッセージを伝える、
はたまた相手の心にしっかり届けるチャンスは少なく、とても難しい。」と
お互い、自分たちの職業でお手伝いできること、
出来ないことの区別をしっかり認識しています。

だから、出来る限りのメッセージをお伝えすること、
お話を伺うことは出来ますが、それ以上のお手伝いは
門外漢なので、やはり、その道のプロにお任せするしかありません。

ウツや心の疲れ、やる気のなさが続いた場合、
まず行くべきところは、
霊能者のところでも、ヒーラーのところでも
新興宗教団体でも何でもなく、
しっかりとした国家資格を持つお医者さんがいる
心療内科のところです。

そして、その次にウツの治療を専門としている
(普通の鍼灸院ではなく。)
やはり国家資格を持った、鍼灸の専門家など
その道のプロのところで治療を受けるのが第一です。

僕たち霊的世界の通訳者は、
その後、その状態が良くなり始め、
魂の萎縮、硬さが取れてきた状態になってから、
ようやく初めて、そこから伝えられるメッセージが
当事者の心、魂に響いてくるものなので、やはり、餅屋は餅屋。

どの仕事でも同じだと思います。

同じレストランでも、
受付係りや給仕係り、料理人、事務処理や経理を担当する係りや経営者など
色々なお役目、役割があるように、
「カウンセリング」と言っても、
それぞれの症状、状態に合ったお役目、役割が明確に違ってくることを
ご理解いただければ幸いです。

実は中途半端な霊能者やヒーラー、
その他の治療家の類の人の中には、
このお役目の区別がハッキリ分からず、
その専門分野外のことまで口出ししようとする、
手助けしようとする勉強不足、経験不足な輩も多くて、
これは、ある意味、領海侵犯をしているようなものです。

そういう人たちは、
自分が精一杯させてもらえる限度、出来ることと、
出来ないことの区別が出来ていない、
もしくは、その意識すら全くないかのどちらかです。

同じカウンセリングでも、
心療内科のカウンセリングと、霊視、はたまたその他のものでは、
全く別物、全く畑違いの分野です。

そして、同じ職業でも、
その人の人生背景、生き方、価値観、技術などで
その専門分野は違ってくるものなので、
どの専門分野を極めていくのかは、その職人次第です。

たとえば、同じ霊能者という仕事で、
同じ価値観、同じ方向性を共有している
僕とジョンでも、おおよそのところでは一致していたとしても、
全てが同じという訳ではなく、
その伝え方、捉え方、表現方法、通信の仕方、感じ方は
違うことがよくあります。

そこで、ようやく自覚できるのは、
「あぁ、自分は、この専門分野、技術をしっかり持っているから、
これからもっともっと努力して研究してその分野を伸ばして
お役に立てるようにしよう。」という
自分なりの技術、能力の伸びしろを知ることが出来るので、
やはり、同業者から学び、気付く大切さ、
それ以外の職業の人たちから学び、気付く経験は、
一生涯、この世をを終えるまで続くだろうし、
極めていきたいな・・・と素直に感じるところです。

また、カウンセリングを求める側も、
藁をもすがる気持ちで「助けて欲しい!」「この苦しみから抜け出したい!」と
その種類も、専門分野の区別もつけずにお越しになることがあるので、
僕は、まず、そのような方がお越しにならないよう、
霊視カウンセリングを募集する時は、その注意書きを明確に示します。

特に病院でウツ病と診断された場合や、その治療中である場合は、
これまでの経験上、霊視は有効とは思えませんので
然るべきところで治療に専念して頂いた後、
それでも、もう一度、カウンセリングをご希望の場合は、
そこから、その手段を考えてみる・・・という徹底ぶりです。

折角、貴重な時間とお金を使って
カウンセリングを受けてもらうのですから、
それがなるべく無駄な労力に終わらないようにするために、
こちら側も、明確に、自分の立場、専門分野を示すようにしています。

それが、現在の僕のナカトリモチの活動の基盤となっています。

世の中には、色々な立場やお役目を持った人がいます。

本の作り手として、心ある素敵な情報を発信する
お手伝いをする友人夫婦のようなお役目。

今回ご紹介した本の著者のように、
自分なりの専門分野を確立して、それに特化した治療で
目の前の人たちに真摯に向き合うお役目。

はたまた、日々、お子さんを育てるために
家事や育児と向き合いながら、その命をしっかり支えるお役目。

この世には、色々なお役目を持った人たちがいて、
必ず、誰かに必要とされる立場になっていますし、
必ず、彼かを必要とする立場になるものです。

心が折れかかった時、またはポッキリ折れてしまった時は、
はたまた、それぞれの人生で立ち止まったり、迷ったりした時は、
たまには、それぞれのお役目の人たちに、
素直に頼ってもいいのではないかな・・・と思います。

その関係性が共依存にならないためには、
やはり、それぞれの立場をしっかりわきまえて、
適度な距離を保ちつつ、心を込めて向き合っていくだけで
お互いにとって、良い形になっていくのではないでしょうか。


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