山野本竜規の続・ナカトリモチ日記
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無理に前を向く必要はないからこそ。~不遇な環境と向き合う姿勢~

2020年03月30日

無理に前を向く必要はないからこそ。~不遇な環境と向き合う姿勢~

さぁ、社会人にとっては新年度の始まりの月曜日となりました。
今日は僕たちドリフ世代にとっては、とても悲しいニュースが飛び込んできましたが、
志村けんさんの訃報によって、ぽっかりと空いた喪失感があると同時に、
これだけ多くの人に愛されてきた親しみのある方が亡くなられたことで、
これまで他人事だった人たちも、より身近なこととして
良い意味での危機感を持つキッカケにもなっているのかなと感じました。

ひとみばあさん、芸者コント、だいじょうぶだぁー、バカ殿、ジャンケン決闘に
ドリフの早口言葉・・・。
どれも僕にとって明るい笑いをもたらしてくれた思い出ばかりです。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。

さて、冒頭の写真は、とても明るい話題になる僕の知り合いなのですが、
彼はハンガリーの首都ブダペスト在住のトーマスさんという方。

このブログでは2回ほど登場しているのですが、
僕が海外出張中、ドジな怪我をして歩けなくなり、
飛行機で帰国する際に、車いすなどを押して介助して下さった空港職員の方です。

飛行機搭乗前、ユンタクしているうちに仲良くなって、
その後も何かとブタペストにご縁が出来て、現地で再会したりするご縁のある方。
トーマスさんの息子のコーネル君も、空港職員で将来はパイロットを目指して
今、猛勉強中の空港大好き、飛行機大好き親子でもあります。

*「どこまでも優しいハンガリー人。~またの再訪を誓って~」
*「骨折直後の飛行機搭乗記。~プロの仕事に、チップに、注射、良い出会いとダメな出会い~」

我ながら、上記の過去のブログを読み返してみると、
海外に出かける度に何かしらのハプニングに巻き込まれ、その都度、
現地の人たちに助けられているので、情けないやら、有難いやら・・・。

それはさておき、冒頭の写真のトーマスさん、
お互いFacebookで繋がっているので近況は、彼や息子のコーネル君の投稿を見ながら
ある程度は把握しているのですが、つい最近、意味深な投稿がありまして。

それはいつものハンガリー語ではなく、英語で書かれた投稿で
「さぁ、次の一歩、次の新しいステップだ!」と文字だけで書いてあったので、
「一体、何のことだろう。何かしらの環境の変化でもあったのかな。」と思ってたら、
それからしばらくして、冒頭の写真がアップされました。

どうやら、ブダペスト国際空港でメインの仕事であった介助職員から、
今度は各国のキャビンクルー専用の空港内バス運転手に配置転換になり、
それが新しい環境だったようです。

これまでは介助職の赤と黄色のユニホームを着ておられることが多かったのですが、
ばっちり水色のネクタイが決まったスーツ姿で、
水色のネクタイには黒の飛行機の刺繍がほどこされており、
これがトーマスさんにとても似合っているのです。

3年前、プライベートでトーマスさん親子にお会いした時は、
「僕は大好きな空港で働けるのであれば、どの職業でも経験してみたいと思うよ。」と
お話しされていたので、新しい仕事にも前向きに取り組んでおられるのが
写真と投稿のメッセージからも、ひしひしと伝わってきて、
その投稿を読んでいる僕まで元気をもらうことが出来ました。

またいつになるか分かりませんが、ブダペストを訪問することがあれば、
トーマスさんの新しい仕事の話、息子のコーネル君のパイロット挑戦談を
ゆっくり聞きたいなと思っています。

それともう1人、韓国の首都・ソウルに住んでいる27年来の友人も、
つい最近、Facebookの投稿で「新しい挑戦」と題して、
勤めていた法律事務所を辞めて、新しい職場に転職したことを報告していました。

友人は僕とほぼ同じ年で今年初めに44歳になったばかりですが、
この年齢での転職は、家族を養わなければいけない立場でもあるため、
さぞかし勇気と覚悟が必要だったと推測できますが、
素直に「頑張れ!」とエールを送りたくなって、その旨を本人に伝えました。

友人曰く、「1つの会社に勤めて社会貢献することも素晴らしいけれど、
一度立ち止まって、自分が持てる技術や経験を他の組織でも生かす道があり、
そこに挑戦しないまま一生を終えると後悔するかも知れないと思ったから、
家族にも相談して後押ししてもらえて、新しい環境に飛び込むことにした。」とのこと。

この3月、4月というのは日本では新年度にあたり、
多くの出会いと別れ、新しい環境での生活と向き合う方が多い時期でもあります。

特に今年はイレギュラーでコロナウィルスの影響もありますから、
普段通りという訳にはいかない中で、それぞれの新生活をスタートしなければいけない方も
多いことでしょう。

また会社員であれば誰もが経験するであろう
自らの希望、意志とは違った不本意な仕事を任されたり、異動、
配置転換などで意気消沈しておられる方もいらっしゃることでしょう。

自らの希望、意志ではないため、いくら周りが「元気を出して!」
「いつかは光が見えてくるから!」と励まそうとしたところで、
すぐにそのような発展的な気持ちになれる人なんて絶対にいませんから、
その理不尽さ、不本意な気持ちを押し殺す必要は全くないと思います。

僕自身も会社員時代に同じような経験があるのですが、
その時は本当に理不尽で悔しい想いで一杯でそれ以外のことは考えられないほど
残念な想いしか残りませんでした。

しかし後々、そこで不貞腐れずに、とりあえずやるべきことをやり、
与えられたことを丁寧にやり続けていくことで、
本当にその後はそれまで望んでいた以上の職場環境を与えられることになったので
これは経験者としてハッキリとお伝え出来ます。

今、とても理不尽な環境で働かなければいけない、
骨折り損のようなことばかりして嫌な仕事、目立たない仕事を押し付けられる、
目立つ仕事や華やかな部分、手柄などは先輩やその他の人に横取りされてしまう、
上司に恵まれず理解を求めても無駄で諦める気持ちしかない、
とても惨めな想いばかりしている・・・という環境にいらっしゃるのであれば、
それは勿論、ずっと我慢して無理し続ける必要はありません。
物事には限度というものがありますから。

ですが、その理不尽な環境の中でも、とりあえずやるべきことだけをやり、
自分が出来る限りのことを毎日積み重ねていけば、
いつか必ずその理不尽な環境からは解放されるタイミングが訪れるものです。

そこで必要以上に腐らず、不貞腐れず、悔しい気持ちや残念な気持ち、
諦めたくなる気持ちは一旦、横に置いて、
とにかく目の前に与えられた仕事を淡々とやり続けておけば、
いつか必ずその不遇な環境からは卒業するタイミングが訪れるものなのです。

嫌な上司が異動になったり、はたまた自分が異動になったり、
思いっ切って転職活動をしたら、とんとん拍子に上手くいって
次はもっと良い職場環境に恵まれたり・・・。

その時になってみないと分からないのですが、必ずその時に
「あぁ、あの不遇で理不尽な環境で不貞腐れずに、やるべきことを積み重ねておいて
本当に良かったな・・・。」と思えるものです。

自ら動くにしても、環境が変わるのを待つ姿勢にしても、
積極的にやるべきことをやって待つという生き方は、決して後ろ向きではなく、
本来、人が身に付けるべき底力を鍛えてくれる良い材料にもなる側面があります。

いつかは必ず状況が変わっていくものです。

この新年度、元気いっぱいに気持ちを新たに前を向いて進んでいく人も、
その逆で理不尽な想いを抱えながら、やるべきことと向き合っていく人も、
基本的にはやることは変わりません。

ただ目の前にあることと、自分なりに後悔がないように向き合っていくのみ。

色々な出会いと別れ、新しい変化を外からも内からも感じられる
この新年度という時期だからこそ、もう一度、自らの日常を振り返ってみる
良い機会になるのではないかなと感じる今日この頃です。





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