山野本竜規の続・ナカトリモチ日記

土地・家屋のお祓いの仕事で、とても面白く感じるのは、
お祓い場所となる地域の周辺環境や
その日の気候、その他諸々の条件などは
やはり、それぞれ違う訳で、
その少しの違いで、色々な見えないエネルギーの作用、
見えないエネルギーからの応援の受け方も変わってくる・・・ということです。

ここからは少しだけ専門的な話になりますが、
僕が土地・家屋のお祓いを担当させてもらうときは
いつも、最初にその土地を司る自然霊に
ご挨拶をすることから始めます。

自然霊の定義については、色々な解釈があると思いますし、
このブログでも何度かご紹介しているので
ここではその詳細は割愛させてもらいます。

＊「お稲荷様の正体。」
＊「自然霊の応援。」
＊「神様と守護霊様の違い。」
＊「自然現象との向き合い方。」

土地自体、普通に考えれば、ただの土地ですし、
物質的な土以外、何も見えない、聞こえない、喋らないかも知れませんが、
そこには自然霊と呼ばれるエネルギー体が宿っているので
お祓いをする際、まずは、その自然霊たちの了解と力を借りるべく
そのお断りをするのが基本となります。

そして、その自然霊と上手くコミュニケーションが取れている時は、
お祓い中、こちらが何もお願いをしなくても
自然霊のほうから色々な応援をして下さいます。

それが浄化の雨であったり、さらさら流れる水の音祓いであったり、
さやわかな風であったり、その逆で強力な風であったり、
燦々と降り注ぐ太陽の光であったり、
小鳥たちの綺麗な鳴き声であったり、
本当に時と場合に応じて、ありとあらゆる手法を用いて
その土地と家が、より良い状態になるよう、
お祓いの応援、手伝いをしてくれます。

そうそう、先日のトロント出張でお祓いを担当させてもらった際は、
お祓いを開始した途端、はらはらと小雪が舞い始めて
それはそれは見事な花吹雪のような、
とても幻想的なお出迎えをして下さり、
「海外の自然霊も粋な演出をしてくれるじゃん。」と
とても嬉しくなったのを覚えています。

これまた、とても説明し難いのですが、
自然霊を感知する時、
風にしても、光にしても、雨にしても、雪にしても、
物質的な視覚や嗅覚、聴覚だけではない、
独特の匂いというか、柔らかいグラデーションというか、光というか、
不思議な感覚を明確に感知することが出来ます。

これは、感じてみないと分からないことなので
ご説明したところでとても難しい感覚ですから、
イメージをされるだけで結構なのですが、
とにかく、独特で精妙で繊細な、だけど、とても心地良くて
懐かしいエネルギー体の感覚でもあります。

昨日のお宅の場合は、現場となるお宅にお邪魔する前、
もっと言えば、僕が仕事に出かけるために
自分の家の玄関を出た途端から
「あぁ、今日は、このパターンだな。」と瞬時に何かを感じ取ってしまったほど
心地良く爽やかな、大自然のエネルギーの匂いをたっぷり含んだ
自然霊臭がプンプンする風が
僕の身体を吹き抜けていきました。

これまた、物質的（一般的）な風の匂いと、
自然霊が何かしらの意志を伝えてくる時に発する風の匂いとでは
明確に違う匂いであり、はっきりとその違いが分かるのです。

実際、現場でお祓いの作業中も、
それはそれは爽やかで、柔らかい風が
幾度となく、要所要所で自宅の中を駆け抜けていき
「今回は、風の応援エネルギーを送って下さったのだな。」と感謝しながら
そのお祓いの仕事を終えました。

そして、お祓いを終えたあと立ち寄ったのが、
そのご自宅から近い場所にあったサトウキビ畑とすすきの草原。

ここでも、まだその日の朝から感じていた
自然霊臭をたっぷり含んだ懐かしく優しい、
爽やかな風が吹き続けていて、
周囲は誰もおらず、ただ１人、その風に身を委ねるように
しばらくの間、そこで過ごすことにしました。

本当に、ざわわ～ざわわ～ざわわ～の世界です。

周囲は、サトウキビとすすきを駆け抜ける
爽やかな風の音以外、一切何も聞こえず
その異空間とも思えるような場所で
何も考えず、ただボ～ッと身を置いていただけなのですが
これだけで、なんとも満たされた不思議な気持ちになります。

もっと言えば、心の何かを優しく包み込んでくれるような、
ジクジク疼いていた傷や寂しさのようなものを
そっと温めてくれるような、なんとも言えない優しさと
慈しみのエネルギーを感じたのです。

先日、植物のことについても少し触れましたが、
自然霊って、本当に本当に繊細で柔らかくて精妙で、
だからこそ、人の心の薄いガラスのような繊細な部分に染みわたり
それらを優しく包みこんでくれる愛情を持っています。

僕も、なかなか出来る体験ではなかったので
そのまま、身を委ねてしばらくそこにいることにしました。

「今、僕が、この大自然の中に身を委ねていること、
不思議なくらい心地良い風に身を委ねていることは、
この瞬間、僕と霊的世界、大自然のエネルギー以外、誰も知らないこと。
だけど、これだけで、とても幸せなんだよな～。」

この時、どんなに感動的な気持ちを味わっていたのかは、
やっぱり、その場にいた僕以外、誰も知ることは出来ません。

だけど、それでいいんです。

何がお伝えしたいのかと言いますと、
人は究極、その本人と霊的世界、大自然のエネルギーだけが
本人の人生を理解していれば、
それだけで満たされるものなんだ・・・ということです。

人に理解してもらえない、
これだけ懸命に人生を生きてきたのに誤解される、
人知れずやってきたことは沢山あるのに、
それは絶対に表には出ない。

皆さんにも少なからずそのような想いがあるかも知れませんし、
僕にも、そういった経験があり、
昔はそのことで随分苦しんだ時期がありました。

でも、今のナカトリモチとして活動するようになって
霊的世界や大自然のエネルギーとコミュニケーションを
しっかり取らせてもらうようになってからは、
このような目の前のことだけに囚われる考え方、思い癖は
随分、なくなってきたように思えます。

神のみぞ知る・・・という言葉がありますが、
逆に言えば、全ての行いは、
他の人間が適正にそれを判断し、全てを理解し認めることは出来ないものですし、
それを行った自分だけが分かっていれば良いこと、
そして心を向ければ、その正しい行いは、しっかり霊的世界や
大自然のエネルギーが感じて、受け止めてくれるものなのです。

この世は未熟な人と人同士の集まりなので、
どうしても正しい行いが全て良しとされる世の中ではなく、
むしろそれが煙たがられたり、間違いとされることだってあります。

この世の中においては、
どんな時代、国、文化、組織、人間関係においても
物事の大小にかかわらず、そういうことはよくあることです。

そんな時、正しい行いや人知れずやってきたことが
全て無駄になるのかと言えば、
「この世的」に捉えれば、何の変化がなく骨折り損のように思えますが、
「あの世的」、つまり霊的世界や、大自然のエネルギーたちは
しっかりとそれを理解し、受け止めて、認めてくれています。

あの世では、正しいことは正しく、それが受け入れられますし、
逆に、心が伴っていない言動は全て見破られてしまいます。

この世とは、真逆の価値観、世界観なのです。

「大自然のエネルギー、霊的世界はしっかり分かっているから。」

何故、このタイミングで、突拍子もなく
このようなギフトというか、温かいメッセージとエネルギーを
僕に送ってきたのかは分かりませんが、
ざわわ～のサトウキビ畑で心地良い風を全身で受け止めながら
ずっと、その慈しみに近い
深い愛情のようなエネルギーに包まれるのを感じていました。

皆さんの中にも、
人知れず何かを頑張ってきて、それが表に出ずに
自分１人だけの努力の積み重ねで虚しさを感じること、
また正しいと思ってやっていることが、なかなか周囲に受け入れられず
「なんて理不尽なんだ。」とこの世を生きていることが辛くなること、
そういう瞬間って、誰にでもあることかと思います。

それは確かにその通りで、理不尽で辛いことです。

ですが、辛いだけではなく、
その陰には、見えないかも知れませんし、聞こえないかも知れませんし、
感じられないかも知れませんが、
確実に、「それでいいんですよ。正しいことは、正しい。」と
しっかりと受け止めて認めてくれている
声なき声、霊的世界や大自然のエネルギーの
素晴らしい応援や愛情が送られている瞬間でもあるのです。

そして、この世を寿命の限り、しっかり生き抜いて
またあの世に戻った時、
その人知れず積み重ねてきた努力や言動、生きざまは、
そのまま、しっかり霊的世界で正しい評価を受けることになります。

逆に、そのような真っ当な生き方をせず、
ズル賢く生き抜いてきた人たちは、この世では得をしたように見えても
あの世に戻れば、それもまた、全て見破られて、
それこそ、適正な評価のもと、「ズルをした」という烙印を押され
霊的世界でのペナルティを課せられることになります。

それは来世で、今度は骨折り損ばかりをする役回りをする人生であったり、
同じようにズルをするような人たちの中で苦労したり・・・と
その人の課題によって様々なのですが、
だからこそ、人は、自分の心に正直に、
誰が見ていようが、見ていなかろうが、
自分のやるべきことをしっかり心を込めてやっていくべきだと思います。

人知れず努力してきたこと、表に出なかったこと、
人に分かってもらえなかったこと、誤解されたことであったとしても
霊的世界や大自然のエネルギー、
そして何より、それを心を込めてやってきた本人は
しっかりそのことを理解しています。

正しい行い、正しい生き方を通していくことは、
この世では色々な障害があり難しいことかも知れませんが、
それでもしっかり、霊的世界や大自然のエネルギーは
その瞬間瞬間の言動を、しっかり見守っています。

心ある生き方を貫いていくと、大変なことも傷つくこともありますが
それでも、その数だけ、しっかりと寄り添って
受け止めて認めてくれる見えない愛情、存在が
確実に傍にいてくれるのです。

サトウキビ畑で、突拍子もなく
霊的世界と大自然のエネルギーからの見えない愛情とギフトを
しっかり受け取りながら、
ただただ、感謝の気持ちと幸せな気持ち、
これからまた一歩一歩、自分のペースで
前に進んでいく力が湧いてくるのを感じていました。

この世をひたむきに、懸命に生きている全ての皆さん、
あなたは、しっかり守られ、導かれ、受け止められていますよ。

見えない、聞こえない、感じられないかも知れませんが、
確実にあなたの正しい言動、生きざまを応援しています。

だから、自信をもって前に進んでいきましょうね。


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