山野本竜規の続・ナカトリモチ日記

まぁ、こればかりは仕方のない事情。
でも明日から入院だし、今日動ける時間も限られているし、
その他の予定も入っているから、今日だけはこのお店の別のスタッフの方に
散髪をお願いしよう・・・と即決し、そのままいつもとは違う方に散髪してもらいました。

勿論、その別のスタッフの方とも顔なじみというか、
いつも知念さんにお願いしているため、そのお店で挨拶をすることがあり、
お互い、顔は知っている間柄。

でも、お互い客として、そして相手は理容師として対面するのは初めて・・・という
ほんの少し緊張する瞬間でもありました。

初めての店や理容師などに散髪をお願いすることがあると、
どなたでも経験があるように、詳細にどのような髪形にしたいのか、
どのようなカットが良いのかなどを、ある程度、しっかり伝えなければいけない
労力が必要になります。

これが馴染みのいつものスタッフの方であれば、
その最初のアプローチは省略して、すぐに散髪することが出来ますし、
途中も安心してカットをお任せできる反面、
初めての場合だと、お互い途中経過を含め、ちらちらと鏡越しに確認し合ったり、
「これくらいでよろしいでしょうか？」「はい、このくらいで大丈夫です。」という
一通りのやり取りをしなければいけないのが、
いつもとは違って緊張してしまう要素だと感じています。

今回も初めての方だったので、そのやり取りをしつつ、
ある程度、顔なじみということもあり、スタッフの方も僕の髪型を覚えていたため、
そこまで大きく知念さんと変わったという点はなかったのですが、
やはり全てが同じという訳ではなく、その点、初めて同志というのは
難しいところもあるのだな・・・と、久しぶりの緊張感や少々のぎこちなさを感じて終了。

途中、会話の中で、
「スミマセン、いつも知念さんにお願いしていて、最初のオーダーを伝えずに
お任せしていたところがあったので、どのようにオーダーしていいのか分からなくて。」と
お断りを入れてから散髪が始まったのですが、
横が５ミリなのか、それとも３ミリ、８ミリなのか・・・あまり分かっていなくて
「とりあえず短めの髪の横のスタンダードは５ミリくらいでしょうか。」と
提案をしてくださったので、それでお任せすることに。

「改めて髪型やカットの方法などをオーダーするって意外に難しいんですね。
こうやってイレギュラーで違う方にお願いする時、必要なのに。」と伝えると、
「多分、知念さんなら、ボケ防止のために、たまに違う環境、違う人にお願いするのも
ありかもね・・・とケラケラ明るく笑っているはずですよ。」と、
その場にいない知念さんの話題を振って下さいました。

確かに知念さんは、そういう方なのです。

ずっと同じ環境、同じことを続けているとマンネリ化してしまい、
どこかで怠惰な気持ちが湧き出てしまうこともあるからこそ、
時には違う環境、違う何かに触れて適度な緊張感を得ることで
良い刺激になる・・・と発展的な考え方をする人なのです。

僕にとっても今日はイレギュラーで別の方に散髪をお願いして、
適度に緊張して、どのようなオーダーをしなければいけないのか言葉を選び、
分からないことは相手に尋ね、１つ１つ確認をしていくという
いつもとは違うプロセスがいくつも加わり、それはそれで良い刺激になりました。

とはいえ、やはり慣れた人、慣れた環境には
それなりの安心感があるもので、ストレスも減るという効果があります。

どちらに偏ることもよくないと思いますし、
それぞれバランス良く取り入れることが出来れば理想的ですね。

マンネリとイレギュラーな初めての狭間で、
どちらも程良くお付き合いできたらいいなと感じた１日でした。