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満月と認知症。~「満月のせい」も選択肢に入れましょう~
2021年05月27日
iPhoneの写真や動画では、なかなか上手く撮れなかったのですが、
肉眼ではハッキリと見えましたよ。
昨夜は皆既月食でしたが、運良く沖縄地方は梅雨の晴れ間が広がっていたため、
日没前から赤く光る月が欠け始めて、一度暗くなり、また元の月に戻っていく様子を
しっかりと確認することが出来ました。
その後の満月も、とても強い光を放って夜空を照らしていたので
それを自宅から眺めながら眠りにつきました。
満月に関しては夜空を見て楽しむ分には本当に良い時間なのですが、
一部の人たちにとっては意外にも大変なことが多いものでして。
僕の母は12年前、何かしらのことが原因で脳にウィルスが侵入してダメージを与える
ヘルペス脳炎に罹り、約半年間ほど生死の境を彷徨い集中治療室で過ごし、
その後、要介護にはなりましたが奇跡的に意識を回復して現在に至ります。
後遺症として、高次脳機能障害といって、ほぼ認知症のような症状で
色々なことを忘れてしまったり、これまでの快活でよく喋る性格が一変して
家族以外の誰かと話すことが極端に苦手となり、
ほとんど言葉を発することが出来なくなりました。
ところが、本当に稀なのですが、満月の時に覚醒することがあって、
まるで病気前の健康な状態の母が話しているかのように
言葉もハキハキ、会話の内容もしっかりして、コミュニケーションを取っているのを
母の介護をしている弟夫婦が動画で撮影して見せてくれたことがあり、
これには僕も本当に驚きました。
まさに今のほとんど言葉を発しない無反応の母とは別人で、
12年前の病気をする前の元気な母の喋り方、会話内容そのものだったからです。
そしてまた満月の日を境にして、何事もなかったかのように
いつもの無表情の母に戻るという。
これ、実は介護経験者や介護施設、病院などにお勤めの方であれば
誰もが経験則として、なんとなく理解できるところで、
満月、または新月の時に限って認知症の入所者がいつも以上に元気になり、
その日はオールナイトで活動的になったり、
その逆で認知症の症状が出ずに、元気だった頃の言動に戻ったりと
いつもとは違う現象が起こりやすいというのは、介護あるあるの1つだと感じています。
知り合いの介護施設勤務の方は、
「今日はやけに入所者の方の中でも認知症の人たちが元気だな。
・・・というより、激しいくらい活動的だな。」と改めてカレンダーを見てみると、
「あぁ、やっぱり満月だったか。」ということが、よくあるそう。
それが医学的、科学的なデータで証明されている訳ではないのですが、
介護従事者、医療従事者の間では、
「満月や新月の時は、よく患者さんの症状が変化する。
あとは月の満ち欠けの時に、あちらの世界に旅立ちやすい。」という感覚を
実体験として感じておられる方も多いのです。
ちょうど昨日、認知症ではないのですが、高齢となった親の介護を担当する友人が
いつも以上に、その日の介護が大変だったということを知って、
「もしかして満月と関係しているのでは。」と感じ、僕の母のケースを伝えたばかりでした。
介護のことって、専門職でなければ学校の教科書で詳しく習うことはありませんし、
まさに行き当たりばったり、経験がゼロの状態から1つ1つのことを
実体験として学んでいく他ありません。
満月の時に認知症の症状がある人が覚醒したり、その逆で体調不良になったり、
認知症だけでなく、高齢になってくると月の満ち欠けによって
生理現象としての粗相が各段に増えてしまったり、
感情の起伏が激しくて、いつも以上に言動が激しくなったり・・・ということは
教科書には載っていませんから、「なんで、この日に限って!?」という
途方に暮れるような気持ちを抱えながら答えが分からず、
他の経験者から同じようなことがあるということを伝え聞くまで、ずっと苦しむことになります。
認知症や、高齢で身体が思う通りに動かなくなってしまった人、
はたまた何かしらの精神疾患を抱えておられる方が、
満月が近づくと、ソワソワしたり、粗相が増えたり、マイナスの言動が激しくなったり、
稀に覚醒して、元気だった頃の状態に一時的に戻ったりすることがよくある。
一般的にはなかなか知られていない事実でもありますが、
経験者であれば、誰もがある程度、納得できる実体験をお持ちの場合が多いのです。
こういう実体験から、その人が満月や新月、どちらに感応しやすい体質なのか、
過去の経験から分析して、
満月や新月の時、粗相の回数が多くなる、いつもとは違う対応が増えてくるのであれば、
満月や新月の前後に、外出の必要が出てくる病院の予約はあまり入れない、
なるべくイレギュラーが起こってもいいようにデイサービスの日に当てるようにするなど
ある程度の予測が立てられるようになります。
気象、季節の変化、気圧の変化などと同じく、
これに加えて満月、新月前後の体調不良やイレギュラーの事態が発生しやすくなるという
選択肢を介護する側が増やしておけば、
いきなりいつもとは違う言動を起こしてしまうイレギュラーにも対応しやすくなるというか、
「あぁ、これも満月、新月の影響もあるのかな。」と、その責任の所在を分散して
1人で抱え込んで疲弊してしまう事態を避けることが出来るようになるはずです。
逆に介護施設や病院にお勤めの方は、
満月、新月前後の入所者、入院患者の方々のイレギュラーにも
ある程度は慣れておられると思うのですが、
いつも以上に理不尽な暴言や暴力、激しい認知症状が出やすいのも、
その逆で元気だった頃のように覚醒して一時的に普通のコミュニケーションが取れるようになるのも、
どちらも想定しておられると、何の心構えがないよりもイレギュラーに
対応しやすくなるのではないかなと感じています。
訪問介護も同じで満月、新月、台風や大雪、大雨などの低気圧の前後というのは、
訪問先の方々のメンタルやその他の言動がイレギュラーになることが多いもので、
全ての気象情報、満月新月情報を把握しておくのは難しいと思うのですが、
カレンダーにそれらのスケジュールを組み込んでおけば、
ある程度の心構えが出来て、不測の事態にも必要以上にダメージを受けることなく
対応できることが増えてくるような気がしてなりません。
低気圧、大雨、台風の前後の時に尿量や大便量が増えて粗相をする回数が多くなる、
そして、そこに満月や新月まで加わると余計にその症状が出やすくなるので
オムツ警戒日、トイレ警戒日にして、病院の予約や外出は控えておく・・・など、
ある程度の予測が立てられるだけで、精神的な負荷が少しは軽減されると思います。
認知症や精神疾患、色々な自然現象の影響を受けやすい高齢者だけでなく、
ある程度の健康体である年齢の人たちだって、
多少なりとも気象病や季節の変わり目などで体調不良に陥ることがあるものですし、
そこに引力が関わる月の満ち欠けの関連性を自分なりに意識しておくと、
自分が満月の前後に不調になりやすいのか、その逆で新月の前後に不調になりやすいのか、
ある程度、自身でそのサイクルを把握しておくとラクになるものだと思います。
全ての原因を他の何かに責任転嫁することは絶対にお勧め出来ませんが、
少なくとも体調不良に関して言えば、
「気象のせい」「気圧のせい」「季節の変わり目のせい」に加えて、
「満月のせい」「新月のせい」を選択肢に加えて心の負荷を分散してもいいのではないでしょうか。
何はともあれ満月前後というのは、健康体の人たちでも
食欲が増し過ぎたり、街に出ればイライラして乱暴な車の運転に遭遇する機会が増えたり、
犯罪が増えたりすることが普通にありますから、
月の満ち欠けのサイクルも念頭に置いて、生活の一部に組み込んでおけば、
「なんでこの日に限って!?」というストレスや負荷も少しは減ると思いますよ。
という訳で満月前後のこの時期は、僕もなるべくイライラしないように
ストレスの原因となる人混みの中にはなるべく出かけず、
見知らぬ人と接する機会を減らし、自身の負荷にならないように静かに過ごしています。
「満月のせい」「新月のせい」。
日々の生活のサイクルの中に、これを取り入れてみると、
ラクになることもあるかも知れませんよ。
Posted by 山野本竜規 at 14:38
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