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イェラチッチで大わらわ。~クロアチア・ザグレブ滞在~
2025年02月06日
昨日のブログの続きで、弾丸日帰り旅行で
滞在先のハンガリー・ブダペストから高速バスで
お隣の国、クロアチアの首都・ザグレブまで行ってきまして。
*「意地とリベンジの国境越え。~12年ぶりの雪辱!?を果たす日帰り旅~」
僕もクロアチア自体が初めて、しかもザグレブには本当に申し訳ないのですが、
今回、12年前にスロベニアから鉄道で日帰り旅で行こうとしたけれど、
パスポートをホテルの部屋に忘れて国境で追い返されてしまった
リベンジが目的だったので、正直なところ、ザグレブの情報は何も仕入れておらず、
行きの高速バスの中で、チラホラ情報収集するという適当さ、笑。
タイトル通り、ザグレブの有名な観光名所である、
イェラチッチ広場というところが、その日に限って大わらわ。
とにかくひっちゃかめっちゃかのカオスぶりだった・・・という日に
偶然にも当たってしまったという、笑。
その日、朝8時ちょうどにブダペストのバスターミナルから
クロアチアのザグレブに到着したのがオンタイムの12時半頃。
ザグレブの地理も分からないし、バスやトラムを自由に乗降できる1日券を
到着したバスターミナルのキオスクで購入後、
バスターミナル前にあるトラム停留所のトラムに乗って中心部まで向かうことにしました。
どうやら6番の路線が、イェラチッチ広場に向かう路線のようですが、
僕は最初、中心部とは真逆の方向に行く6番線に乗ったため、
途中で気づいて、また本来行くべき中心部のトラムに乗り換えるというハプニングが。
1日乗車券は2025年2月現在で、
3.8ユーロ、約600円というところでしょうか。
僕が滞在しているハンガリーのブダペストや、
その直前にいたポーランドのワルシャワに比べたら少しだけ物価が高く感じますが、
それでも他のヨーロッパ諸国に比べたら、まだ随分安いほうだと思います。
ちなみにクロアチアの通貨は現在はユーロが使われているため、
ある意味、分かりやすいですよね。
そしてバスターミナル前から10分ほどトラムに乗っていると
ザグレブ中心部のイェラチッチ広場に到着するのですが、
どうも、様子がヘンだったのです。
6番線のトラムは、この広場からまだ先にいくつも駅があって続くはずなのに、
イェラチッチ広場が終点になって、色々なトラムが大渋滞を引き起こしていました。
一体、何事なのだろうか・・・。
初めての国、土地で事前の下調べもせず、情報もほとんどない中、
とりあえず有名な観光名所に行こうと立ち寄った途端、
こんなイレギュラーに遭遇するなんて。
ハンガリーのブダペストから弾丸日帰りバス旅。行き先はクロアチアの首都、ザグレブ。イェラチッチ広場という観光名所に行ったらお祭り騒ぎ。国を挙げて応援しているハンドボールの試合をパブリックビューで見るために集まった群衆。トラムは止まるし、平日なのに、どうなってるんだ、クロアチア? pic.twitter.com/DnXXgM5DUA
— 山野本たつのり@ナカトリモチ (@nakatori_mochi) February 3, 2025
既にツイッターで呟いていたのですが、
この日はどうやら国を挙げて応援しているクロアチアのハンドボールチームの
国際試合があり、それを国民で応援しようと、
イェラチッチ広場にパブリックビューが設置されて、
多くの人は仕事を休み(平日、日中の時間帯なのに、汗)、
家族連れやカップルなどが続々とクロアチアの国旗やユニホーム等を手にして
集まっている現場に遭遇してしまったのです。
まさに賑やかすぎるお祭り騒ぎという感じで、日中の昼間なのに
お酒を飲んで大声ではしゃぎまくっている大人が沢山。
最初は何事か、その状況が一切分からなかったため、
近くにいた警察官に尋ねると、「今日は仕事したくない日。ハンドボールの応援で
みんな、仕事を休んで広場に集まっているんだよ。」とのこと。
その群衆は広場だけに収まりきれなくて、トラムの線路や道路も封鎖されるくらいの
人だかりに膨れ上がり、急遽、6番線のトラムは試合が終わるまで運行停止、
この影響で他のトラムの路線も大幅遅延や停止になり、
一時的な旅行者にとっては、こちらのほうが迷惑というか、時間が読めなくて
なんだかなぁ・・・という感じでした。
会場に入りきれない人たちは近くの電柱やオブジェによじ登って
遠くの画面を見て大はしゃぎしており、それだけ国民のスポーツ観戦人気が
高いことを否が応でも感じざるを得ない大盛り上がりぶり。
僕は最初、大規模なデモか何かと思ったくらいだったのですが、
とりあえずポジティブな群衆だということが分かり、そこは一安心。
ただ、本当に賑やかなパリピが一斉に集まってきた感じで、
お酒臭いし、騒々しいし、髪を振り乱して踊っているし、
変なラッパみたいな煩いおもちゃがそこら中に鳴り響いているしで、
このような雰囲気やノリが苦手な僕は
踵を返して、そそくさと観光名所のイェラチッチ広場から離れていきました。
これ、パリピだったら「海外で貴重な楽しい体験が出来た~!」となるはずなのですが、
僕はその真逆。本当に迷惑なだけで、「楽しいのはいいけれど、うるさいよ。」と
正直なところ、あまり良い印象を抱くことが出来ませんでした。
ごめんなさいね、あくまで超個人的な偏った、個人の感想ですので。
でもね、そのいやぁ~な直観というか、「なんだかしっくりこないな。」という感覚は
見事に的中しまして、これも本当にあくまで超個人的な相性の問題なのですが、
このザグレブという地域、そしてクロアチアの賑やかでいい加減で雑な感じ、
僕には正直、全く合わなかったのです、汗。
あくまで、たった6時間しか滞在していない、
感覚が偏ったいち旅行者の1人としての感想ですし、
人と人との相性がそれぞれあるように、個人によってその感覚が違うというのが
大前提での感想なのですが、本当に全く、全部が合わなかったです。
トラムに乗っても、どこか乗客自体が雑というか、雰囲気があまり良くない。
食事はクロアチアは内陸の国よりも海が近いため、
今回の海外旅行で初めて海鮮料理を食べたのですが・・・。
これも偶然、このお店がそうだったのか、
いやっ、でも地元の人で随分賑わっているから人気店なのだろうけれど、
僕、大好物の魚介類で、不味いと感じたのは人生で初めてなくらい、
料理が全部、美味しくなかったのです。
おまけにウェイターの男性も陽気でラテン系のノリだけれども、
何もかもが雑でいい加減、適当な感じ。
高度な接客は何も求めていませんが、せめて最低限のことくらいやれよ・・・という位、
「ノリでやってま~す!」という雰囲気で、
それなりの店構えの良いお店だったはずなのに、この点も印象が悪い。
クロアチア名物のタコのカルパッチョやイカ墨のリゾット。
お値段だけは立派だったのですが、どちらも大外れ。
タコは塩っ辛いだけで、冷えたシャーベット状のものが出てくるだけ。
メインのリゾットは、米の芯が残っているというレベルではないくらいカチカチで
旨味も風味も何も感じない・・・。
でも不思議なことに、このお店、地元の人たちで大賑わいだったのです。
しかも皆、似たような料理食べているし・・・。
味覚自体が違うのか、それとも他の理由があるのかは謎ですが、
少なくとも、今回のヨーロッパ旅で、
正直に「不味い!」と感じたのは、このお店だけでした。
このような負の連鎖って重なるもので、イェラチッチ広場の大わらわから始まり、
トラムの乗客の雰囲気も良くなくてマナーも悪いし、
(ワルシャワ、ブダペストでは感じないレベルの雑然としたマナーの悪さ)
料理は偶然だったのかも知れませんが、
大好きな魚介類のはずなのに初めて不味いと感じてしまい・・・。
気分転換にカフェに入ってコーヒーでも飲もうと思ったのですが、
ここでも気分悪くて踵を返しました。
クロアチアはカフェ文化という触れ込みが目立つのですが、
確かにそれは本当のようで日中の昼間の時間帯でも
地元の人たちで、どこのカフェも大賑わい。
ですが、どこも空気が悪いのです。室内でもタバコをスパスパ吸っていて、
どこも禁煙というカフェが見当たらず、店に入った瞬間から
タバコの煙の臭いが充満しています。
確かにヨーロッパは全体的に喫煙率は高いですし、歩きたばこをしている
人たちもよく見かけますが、さすがに店内では禁煙のところも多いはず。
ザグレブに関して言えば、ほとんどのカフェが店内でも喫煙可のようで
そのような意味で、ゆっくりカフェでコーヒーを楽しむ気分にもなれず、
ここも諦めざるを得ないという。
結局、この後、乗り物大好きなはずなのに、
雑然とした雰囲気の悪いトラムに乗るのも嫌になり、
途中にあった広大で綺麗な公園のベンチに座って、
ほとんどの時間を過ごしたという、何とも有意義ではないザグレブ観光となりました。
日が暮れ始めて、そろそろ帰りのバスの時間が近づいたので、
また元来た道を戻り、ザグレブのバスターミナルへ向かいましたが、
暗くなると一気に治安が悪くなりました。
バスターミナルのバスを待つ乗客はまばら、でも、明らかに薬をキメているであろう
饒舌なホームレスが近づいてきて、「腹減った、お金がない!」と
ベンチでバス待ちをしている旅行者に片っ端から物乞いをしまくっているのです。
しかも1人だけでなく、何人も似たような図々しい積極的な物乞い(全部男性)が
交代で現れるので、警察も巡回すればいいものの、それも一切なし。
僕のところにも来ましたが、「No!」とだけ答えて無視。
これ、女性の1人旅だったら、ちょっと難しいのではないかなと感じるくらい、
同じヨーロッパなのに、ザグレブに来た途端、治安の悪さを感じてしまいました。
そして、「何かと個人的には相性が悪い場所だったな。もう今回だけで十分だな。」と
うんざりしていたところで、ようやく帰りのバスがやってきました。
でも、まだもうひと悶着ありました、汗。
僕自身ではないのですが、昨日のブログでもお伝えした通り、
利用したフリックスバスというヨーロッパを縦横無尽に走っている格安バスは
なるべく旅費を抑えたい節約旅をする人たちが利用することが多いため、
前方の席は特別料金を払って座る席、真ん中から後方も全席指定ですが
少しだけ値段が安めに設定されているというシステムです。
案の定、バスのLCC版と揶揄されるように、真ん中から後方の座席の
乗客の中には、全ての人ではないのは大前提であったとしても、
結構な確率で民度やマナーがお値段以下の乗客が集まってしまうバスでもあるのです。
前方の少し割高の席は不人気で、空席が目立つため、
後方の席の人たちがお金を払わずに、そのことを知っているにも関わらず
移動してくるというのが、今回のブダペスト⇔ザグレブ間の往復、両方で発生したのですが、
帰りは中国人の若者5人グループが、それをやらかしたのです。
行きの便では、運転手が「お前ら、後ろの席に戻れ~!」と
図々しいロシア人の50代グループに大声で怒鳴って事なきを得たのですが、
帰りの運転手は、その愚行に気づきつつも、
「また、こんな図々しい迷惑な客が現れた、もうどうにでもなれ。」と諦めモードだったので、
今度は、最前列にいた僕が、そのグループに注意しました。
もちろん、夜ですし、大声ではありませんが、かなり厳しめに、
「あのさ、ここエクストラチャージが発生する席だと知っているよね?
お金払ったの?お金払っていないなら元の席に戻りなさい。マナー違反だよ。」と、
ダイレクトに。
それでも中国人グループは渋ったので、
僕もこれは最後まで口にしたくなかったのですが、
「ここは中国とは違うんだから!ルールを守りなさい!」と最後の一押し。
えぇ、自分でも意地悪で、彼らにとっては一番言って欲しくはないだろう内容であることは
僕なりに十分承知だったのですが、海外ではここまで言わないと、
自身の身勝手な主張を押し通そうとする連中が一定数いるので、
僕も海外ではいつも以上に強気の発言をすることが稀にあります。
本当は、最後の一言は言いたくなかったのですけれどね。
さすがにそのやり取りを聞いていた運転手も、
周りの乗客も、その迷惑な中国人若者グループに対して皆で文句を言うようになり、
そこでようやく言うことを聞いて、元の後方の席に戻っていきました。
・・・というより、これ僕の仕事ではなく、運転手さん、あなたの仕事でしょうに、汗。
そこからは、ようやく静かで心地よい快適な空間に戻りました。
そして帰りに立ち寄った休憩所で、先ほどの運転手さんが駆け寄ってきて、
「ごめん、さっきはありがとう。コーヒーご馳走する。」と
温かいコーヒーをおごってもらいました、笑。
休憩中に話を聞いてみると、これもあくまで運転手さんの経験上の話ですから
全てがその通りという訳ではないというのが大前提で、
「あのような迷惑行為をするのは、ロシア、中国、そしてフランスの観光客が
圧倒的に多いんだよ。いつも迷惑している。」とのこと。
確かに偏見はいけませんが、上記の国の旅行者って
往々にしてホテルの使い方にしても、公共交通機関のマナーにしても
現地の人たちから敬遠されることが多い上位国ですからね。
フランスが意外と思われる方も多いと思いますが、
フランスの旅行者って、旅行業界からはマナーが悪いことで有名なので
結構、警戒されているほどなのですよ。
何はともあれ、その帰りのバスの運転手さん、
「それに慣れ過ぎて、諦めてしまっていたところもあるけれど、
あなたのように客が注意してくれたのだから、
自分もまた諦めずに注意していかないとね。」と恥ずかしそうに語ってくれました。
内心、それでもやっぱり、
「いやいや、それがあなたの仕事の1つでしょうに。」と思いましたけれど、
ちゃんとお礼にコーヒーをご馳走してくれたので結果オーライです。
という訳で朝8時に出発して、念願だったクロアチアへの国境越えを果たし、
初めてのザグレブが個人的に相性が全く合わない土地だと理解し、
帰りのバスでも、うんざりすることがあって、それでも最後は上機嫌で、
夜10時半頃にブダペストのバスターミナルに戻ってくることが出来ました。
そして改めて感じたのは、ブダペスト、やっぱり落ち着く、笑。
夜の地下鉄は人もまばらで、外は1°という寒さでしたが、
とても穏やかな空気といい、街の雰囲気といい、しっくりくる感覚といい、
あくまで本当に超個人的な感覚なのですが、ザグレブとは大違い。
これも旅行の1つの醍醐味ですよね。
百聞は一見に如かずで、現地に行ってみなければ、
人と人の相性のように、旅行者という立場で自分にとって合う土地、風土なのか、
それとも、そうではないのか等。
これも後々、良い思い出として自分の中に残っていくと思うので、
そのような意味でも、時々、振り返ることが出来るブログの日記は
僕個人にとっても有難いと思っています。
あと個人的に旅行記を時間が経って思い出しながら書こうと思うと、
テンションがだだ下がりになってしまうため、なるべく熱が冷めないうちの
早めに消化するようにしています。
結果的に旅行中もずっとブログを更新している形になりましたが、
これもまぁ、僕にとっては旅行の中の良い思い出の1つ。
そして、そんな旅もそろそろ終わりを迎えます。
今のところ体調を崩すこともなく、危険な目に遭うこともなく、
無事に過ごせていますので、このまま帰国まで維持できるよう、
最後まで気を抜かずにいたいと思っています。
Posted by 山野本竜規 at 06:21
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