正直なところ、世界情勢を見ても、日本の経済状況を見ても、
今年から急激に様々な事象が回復して良い流れになるだなんてことは
絶対にあり得ない現実でして、誰の目から見ても
「現状維持か、悪くなっていく一方だな。」というのが
お分かりになることかと思います。
人口減少や国力減退に伴う医療や社会保障、雇用など様々な制度の限界が顕著化する一方、
その対策は追い付かず、政治やマスコミ不信、
社会そのものに対する不安感が増幅する結果、過激な陰謀論や
過激な思想に傾倒する人たちが増えるのも、ここ数年問題視されていますが、
今年もその傾向はより強くなることが予測されます。
更なる物価高に様々な社会不信など、表の状況は暗い側面が多いからこそ、
「世間の負の流れに影響されない」自分作りが大切になるのです。
社会の流れに必要以上に期待はせず、だけれども手の届く範囲内での個人的な
希望や明るい兆しは常に心の中に維持し続けていく心の姿勢が、
禍を最小限に、喜びを倍増させながら、自身の御守りとなる力に変化するため、
この基本を守り続けるのか、それとも忘れてしまうのかで、
明暗が分かれやすい1年でもあります。
ここで、このブログをご覧下さっている皆様に改めて問いかけたいのですが、
あなたにとっての「至福」って何を意味するのでしょうか。
答えは1つだとは限りませんし、人の数だけ違った「至福」の形、在り方があるので
マニュアル通りの正解を求めるのではなく、そして受け身ではなく、
ご自身で、可能な限り、自発的に懸命に考えて頂きたいのです。
「私にとっての至福が何なのか、私に合う至福を教えて下さい。」ではなく、
「ご自身で」考えなければ意味がないのです。
何故なら、あなたの人生はあなた自身で考え、決めて、前に進むものであって、
決して他の人たちが介入できるものではないのが大原則なのですから。
ある人にとっては、
大切な家族の一員であるワンちゃん、猫ちゃんの下僕に徹する時間さえあれば、
外での仕事や嫌なことを一瞬であったとしても全て忘れて、
心から笑顔になれる・・・という至福があります。
また、ある人にとっては、
公私共に人間関係で必要以上に気を遣うから、誰にも干渉されず、
1人だけの空間、時間を存分に満喫している時だけは、
全ての煩わしさから一時的に離れることが出来るという至福があります。
また違ったある人にとっては、
お子さんの成長を見ているだけで、苦労は多いけれど、全てが報われて
その姿自体に癒されたり、「また明日から頑張ろう」と思える至福があります。
またまた違ったある人にとっては、
日々、頑張ったご褒美に美味しいご飯を食べて感動したり、
好きな映画やドラマ、本、音楽、芸術などに触れている瞬間が
何よりの至福と感じることもあります。
「木を見て森を見ず」とは、細部にこだわり過ぎるが故、
物事の全体像、本質を見極めることが難しい状況を意味する諺なのですが、
今年は全体像をそれなりに把握しながらも、
それぞれの細部を大切にする、逆の姿勢が求められる側面があると思います。
「至福」または「至福を探す」が今年のテーマであれば、
逆説的に捉えると、極端なたとえで言えば、
「あなたが絶対にやりたくないこと、心の底から拒否すること」、
もっと言えば、「自分の心を殺してしまうほど嫌なこと」が
何なのかを思い浮かべたら、
「絶対に、それだけは嫌だ。」「絶対にそれだけは拒否したい。」と明確な意志が
生まれてくるものでもあります。
その人自身の至福を考える時、
ただポジティブで発展的な事象だけを考えようとすると
どうしても曖昧で夢見がちな非現実的なものになってしまうこともありますが、
逆に「これだけは絶対に拒否したい。」という反面教師のような事象があれば、
それをやらないために、日々、どういうことをやっておけば、
それらから解放されるのか、一時的にでも忘れられるのかを考えたら、
おのずと、その人にとっての「至福」がどういうものなのか見えてくるものだと思います。
あと今年は特に「有限」という考え方、在り方を意識的に活用することも重要になります。
このブログではよくご紹介する内容なのですが、
究極は「もし明日、自分の人生、はたまた周りの人たちの人生が終わるとしたら。」を
意識するだけで、だったら、どうやったら後悔が少なくなる人生を送れるのか・・・を
おのずと自動的に考えるようになるものです。
「我慢に我慢を重ねて今の会社、組織、人間関係に付き合っているけれど、
果たして私の心や精神がズタボロになってでも、向き合う価値のある相手なのだろうか。」
それが仕事にしても、人間関係にしても、その他のことにしても、
自身の大切で貴重な命と人生を削り続けてまで、対峙し続ける意味や価値があるのかどうか、
ほとんどの場合、その答えは「NO!」、すなわち、手放すべき、離れるべき事象のはずです。
ところが、なかなかその踏ん切りがつかずに現状維持をしている・・・。
勿論、現状維持が悪いということではありません。
今、動く気力体力がなければ動いたとしても消化不良で中途半端になりますし、
自らの意志で動こうと思わない限り、動けないものですから。
ただ「有限」「もし自分の命、人生が今日までだとしたら。」を意識すると、
果たしてそのままの状況を看過していいのかどうか、
何よりも他の誰でもない自分自身が後悔しないかどうかを
これまた他の誰でもない、あなた自身の心に問いかけて欲しいのです。
もし僕だったら、それが人にしても、組織にしても、その他の事象にしても、
自身と一緒に良いものを共有できず相容れないものであったとしたら、
「自分の貴重な命と人生を、無駄なことに捧げる時間も労力もないから、
程良い距離感を保って、時にはサヨナラをして手放し、
自分らしく生きていられる環境を大切にしよう。」と、その選択をしていくことでしょう。
何故なら「あの時、ああしておけば良かった。こうしておけば良かった。」という
やらないのにあれこれ考えて勝手に後悔を増やしていく労力が
本当に無駄だと思えるからです。
それだったら、もっと建設的に物事を考え、
自分や周りの大切にしたいと思える人たちとの関わりを強化して
良いものを共有していきたいと強く願いますよ。
あなたにとっての至福、はたまた至福を探す1年というのは、
それだけ覚悟を以て、自分なりの良い環境を維持していくために
自ら創意工夫をしていかなければいけない1年という意味でもあります。
周りの負の雰囲気に影響されないためには、
自身の幸せ、心豊かさ、明るさを常に維持し続けるために
何が必要で、どんな心持ちであれば、それを守っていけるのかを
他の誰でもない自分自身で考えていかなければいけないということ。
「私に合った至福とは何なのでしょうか。」
もし受け身の姿勢で、そのように感じる方がいらっしゃるのであれば、
声を大にしてお伝えしたいです。
「そんなこと、てめぇの頭で考えろ、てめぇの人生だろ!」
ついつい、いつもの本音が出てしまいましたが、
つまりはそういうことです、笑。
好きなもの、好きなものに囲まれる、
または自らの創意工夫によって、そのような環境を築き上げることは
心身の免疫力を上げるように全ての生命力向上に繋がるものです。
たとえ周りの状況が良くなかろうが、雰囲気が悪かろうが、
決して自分はその影響を受け取らないし、受け入れない・・・。
そのためにも、自身にとっての至福が何なのかを1年を通して考え、
それを御守りにしながら、その人らしい生き方を築き上げていくことで
より良い流れに導かれていくのも、この1年の特徴でもあります。
皆様にとって、この令和7年が、
去年よりも更に有意義で心豊かな1年になりますよう心よりお祈り申し上げます。
最後に1つ、お知らせです。
本日、1月4日(土)、20時(夜8時)から、
沖縄県内限定になりますが、琉球放送・RBCiラジオの番組、
「宮城麻里子のハッピーストーリズ」にゲスト出演します。
既に収録は終えているのですが、令和7年の運勢の流れや
その他、他愛もない緩いトークなど和気あいあいとした雰囲気で
お届けできると思いますので、お時間がある方がいらっしゃいましたら
是非、お聴き下さいね。
沖縄県以外の地域にお住まいの方は、
ラジコアプリに登録していれば、どなたでもお聴きになれるかと思います。
僕にとって、そして、あなたにとっての「至福」とは。
僕も定期的に振り返りながら、新しい1年を出来るだけ後悔がないように
積み重ねていきたいと思っています。