思いやりのある人たちがいてくれる幸せ。

山野本竜規

2025年05月20日 06:41

 

随分と時間が経ったような感覚なのですが、
1週間ちょっと前までは、まだ東京出張中で、
それこそ滞在中は分刻みのスケジュールで動いて、
あっという間に早朝から夜になり、また次の朝が来て、
その日の仕事と1つ1つ向き合うという慌ただしい日程を過ごしていました。

今、振り返ってみても、それだけ仕事があるというのは有難いことであり、
現地でお会いしたお1人、お1人のお顔を思い浮かべながら、
「今のナカトリモチとしての仕事を求めて下さる限り、精一杯、
こちらが提供できる技術、何かしらのものを還元できたらいいな。」と
温かい気持ちを再確認する毎日でもありました。

同時にコロナ禍を挟んで、今回の県外出張からほんの少しだけ
解禁してみようと自ら動いてみたことがありまして。
それが冒頭の写真の1コマにも繋がるのですが・・・。

それは、「少しだけ県外出張中の自身の制限を緩めて、
外食や仕事以外で他の誰かに会うという行動範囲を広げてみよう。」ということ。

要するに県外出張中、仕事以外の時間帯は
コロナやその他の感染症予防を徹底するため、ほぼホテルの部屋に籠って
朝食も夕食も、ホテルの部屋に持ち込んで食べて過ごす・・・という習慣を、
ほんの少しだけ緩めてみよう・・・と、今回からそれを解禁してみたという次第です。

結果的に今回の東京出張で、久しぶりに自ら課した制限を緩めてみて、
仕事以外でも良い思い出作りが出来て本当に良かったと感じています。

冒頭の写真は、仕事と仕事の合間を縫って、
忙しい中、スケジュールを調整してくれた友人と行った食後!?のデザート、笑。

えぇ、いつもなら普通に食事の写真も撮影しているはずなのですが、
会話自体が楽しくて、すっかりそのことを忘れて、
気付けば、食後のデザートのみの写真になってしまったという。
まぁ、そのくらい食事も美味しくて終始、大満足の時間だったのです。

その時の様子を、ご本人もブログで書いてくれていたようです。

出会ってから四半世紀が過ぎている学生時代からの友人で
フリーアナウンサーの河西美紀さんです。

この日は僕の仕事終わりの時間に合わせて新宿近くで待ち合わせて
彼女が選んでくれた老舗の素敵な雰囲気のイタリアンのお店に行きました。

特にコロナ禍を挟んで感染予防対策を兼ねた
県外出張中のホテルの部屋で食べる夕食と言ったら、
スーパーで割引になったお惣菜やお弁当がメインですから、
お店の華やかな雰囲気も、美味しい料理も、目の前に気の置けない友人がいて
色々な会話を楽しめる時間にしても、それはそれは贅沢なご褒美のように感じまして。

イタリアンなので、コースにするか、単品にするかなど、
きっと心優しい河西さんのことだから事前に色々調べて、
色々なことを想定して提案してくれるのは、長年の付き合いで分かっていたのと、
僕自身、とても単純で「とにかく美味しいものが食べられたらそれで良し。」という発想から
ほぼ迷うことなくお店のお勧めメニューであるドリア(焦げ目多め)をオーダーしました。

これが本当に美味しかったぁ~。
でも、それ以上に会話が楽しすぎて、写真をすっかり取り忘れてしまいました、汗。

彼女のブログでも書いてあるように、僕とは本当に性格が真逆と言いますか、
僕からすると、とても繊細で優しく、おまけに明るく陽気な人で、
逆に羨ましいところだらけの人でもあります。

学生時代から変わらず常に相手の立場を思いやり、
相手に心を寄せて行動が出来る優しさを兼ね備えた人で、
「この人は絶対、他人の心の痛みや境遇が理解できる良いアナウンサーになるな。」と
直観で仲良くなった経緯があります。

河西さんとは学生時代の就職活動中、アナウンサーの採用試験1本に絞って
各放送局を受験している際に知り合ったのがキッカケなのですが、
それから25年以上も、時間も距離も何もかもが離れていながら、
どこかで繋がっていて、会えば何でも話すことが出来る気の置けない友人でもあります。

あと、特に就職活動中に出会うアナウンサー志望者の学生って、
全てではないけれど8割くらいの確率で、出しゃばりの目立ちたがり屋で
我先に何が何でも自己主張をしようとする強烈な人たちが多くて、汗。

まぁ、そういう人のほとんどは採用試験では落とされるのですが、
中には、その我の強さのまま採用までされちゃう学生もいるものだから、
どうにもこうにも僕自身、同じアナウンサー志望者の学生というカテゴライズなのに、
そのコミュニティに全く馴染めなかったという事情があります。

そんな魑魅魍魎、もとい、自己主張激しめの学生がひしめき合う
各局の採用試験の中で、本当に真っ当な人の心を持った優しい人というのは
ある意味、稀有な存在で、それがまさに河西さんだったからこそ、
あの場で仲良くなれたのだと今でも感じています。

まぁ、その直観は間違っておらず、大人になった今でも、
あの学生時代に感じた時以上の素敵なアナウンサーとして活躍しておられるのが
個人的にはとても嬉しい限りです。

もともと僕は人見知りで、そこまで他の誰かとプライベートで会話をすることを好まない
(一方的に色々な人の話を聞いているほうが楽しくてラクという側面もありまして。)
ましてや自分自身の話を積極的に話すということをしない性分なのですが、
河西さんを含め、周りにいる心ある友人たちとは
真面目な話から緩い話まで何でも共有しながら楽しい時間を過ごすことが出来るため、
このような人たちが友人でいてくれるのは本当に有り難いことだと常々感じています。

それで、やはり最終的に感じるのは、
誰かと共にする食事というのは、お店や料理の味はもちろん大切なのだけれども、
結局は、誰と食べるか、誰と楽しい時間を共有するのかに尽きるのかな・・・ということで、
それもイタリアンの食事終わりに駅に向かう途中、
河西さんと2人で話しながら、そのままお別れしたという良い時間でした。

いえね、特に僕の場合、年齢を重ねていくと益々、その傾向が強くなっているのですが、
無理してまで嫌な人と一緒にいたり、気が進まない会食に参加したりするよりも、
限られた貴重な時間は、より良いものを共有できる人たちと過ごすほうが
断然、心豊かな生き方に繋がるからこそ、
もう無理をしてまで余計なお付き合いをする必要はないのかな・・・と
感じる機会が増えまして。

せっかく平等に与えられた時間があるとするのなら、
仕事以外のプライベートの時間は、人にしても、場所にしても、
その他のものにしても、より良い空気をお互いに共有したいと思うものであり、
それが日々の活力にも繋がるものなので、
だったら、それ以外、必要のないもの、負担に感じるものは
徐々に人生から取り除いていったほうが心も身体も健全でいられるのではないかと
日々、感じております。

*「自身の精神と身体を最優先する大切さ。」2025年5月13日

勿論、無配慮に無遠慮に他のお付き合いやコミュニティを排除していく・・・という
極端な発想なのではなく、
他の誰でもない自分自身が健全でないと、そこから繋がる健全なお付き合いも、
はたまた健全な生活も、維持できなくなるのが明確だからこそ、
仕事以外では無理をし過ぎない、もっと言えば、そのうち仕事の内容も
無理をし過ぎていないかどうか、定期的にチェックしながら
これから先の人生を見据えていくほうが発展的なのではないかと思うのです。

今回の東京出張中、コロナ禍を挟んで制限していたものを緩めて
自身の行動範囲や意識の範囲を広げてみることによって、
やはり良いものは素直に良いし、せめてプライベートの時間では、
そこだけに専念できると、ここまで心が明るく元気になるものなのだな・・・と
久しぶりの友人と1対1の楽しい会食で、改めて実感することができました。

また東京出張中は、仕事中でもそれ以外でも、
お会いした方々と何かしらのコミュニケーションを取ることが出来て、
そこで感じた温かさや、それぞれの人生の機微などもしっかり受け取って、
それも日々の仕事の糧になり、元気を頂くことが出来ました。

僕の場合、人見知りではあるけれど、
心ある人たちと会話をするのは本当に大好きなのだということを再確認できましたし、
やはりナカトリモチという仕事の醍醐味の1つは、
自ら前に出て大きな声を発することはしないけれど、
しっかりと何かしらの信念を持ち、他人に寄り添う優しさがある素敵な人たちと
直接出会って、交流することが出来るという点であることは一生涯変わらず、
良い仕事をさせてもらっているなと感じています。

僕はこれからも、心ある人たちと共に何かしらのことを共有して
積み重ねていけたら、それが何よりの心豊かな生活であり、
これをしっかり維持できるように、自身も日々、色々なことを学び、吸収しながら
成長していけたら理想的です。

これからも、この姿勢を忘れずに、一歩一歩、前進していきたいものです。




*お知らせ*
*6月15日(日)仙台ナカトリモチ勉強会、参加者募集中。






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