家の玄関、門の方角で不幸になるのか!?~曖昧な伝統とやら~

山野本竜規

2025年05月21日 21:09



先日の東京出張でお会いした方から、ロクシタンのクールボディミストと
ハンドクリームを頂いたのですが、これが本当に良い香りでして。

ちょうどこれからの蒸し暑い季節用の期間限定販売のクールミストだと思うのですが、
シトラスヴァーベナという香りで、蒸し暑い外出先から戻ってきた後、
シャワーを浴びた直後に使用したり、1日の仕事が終わって
ゆっくり湯舟に浸かり、そのお風呂上りに使ったりするだけで、
もう気持ちが一瞬にしてリフレッシュされるような爽やかな香りで
個人的にとても気に入っています。

香りの好みって個人差もありますし、季節によって変化することもあるため
なかなか万人にお勧めできるという訳でもないのですが、
良い香りは、やはり良い香りであって、それで気分転換まで
出来るだなんて、このようなボディミストやクリームって
本当に良いアイテムだなと感じています。


結局、この香りと爽快感が好きすぎて、
東京から沖縄に帰ってきた後、沖縄のデパート、リウボウのロクシタンで
同じものを2つ追加購入したほどです、笑。

とりあえず沖縄はこれから長い期間、蒸し暑い日が続くので、
このようなリフレッシュを兼ねた爽快感を伴うボディミストや良い香りを活用しながら
乗り切っていけたらと思っています。


昨日も今日も沖縄県内で依頼があった土地家屋の鑑定、お祓いの仕事で
外出していたのですが、
特に昨日、本島南部エリアでのお祓いのご自宅までの往復の道が
とても長閑な風景が広がっていて、その景色にとても癒されました。

車の行き来も少ない道路だったため、途中、道路で車を停めて
青空に映える緑の畑などをiPhoneのカメラで撮影したのですが、
もうすでに梅雨明けしたかのような暑さ(真夏日超え)と眩しい太陽が
とても美しくて、気づけばゆっくり深呼吸をして、また車を走らせるという穏やかさ。

季節も確実に夏に向けて移り変わっており、
その変化に合わせて、爽やかな良い香りを取り入れて癒されたり、
夏色の青空や緑を眺めながら深呼吸をしたりと、
僕なりに苦手な蒸し暑さや長い夏を乗り越えるための心の準備が出来つつあるようです、笑。

閑話休題。

ここ最近の沖縄県内のお祓いで実感したことなのですが、
「人を取り巻く環境も、時間の流れも、価値観も確実に変化していくものがある。」ということで、
今の時代に合わせた生き方を実践するのが理想的ではあるけれど、
それを最初に実行に移す人たちというのは、相当、覚悟や勇気が必要だっただろうな・・・と。

例えば、ここ数日で土地家屋の鑑定のお祓いの仕事でお邪魔した地域では、
昔から、家を建てる際、必ずある方角に家に繋がる門や玄関を作らなければいけないという
暗黙のルールのようなものが存在していました。

それが今の時代の住環境や価値観、物理的な環境の変化などによって
不都合が生じると言いますか、より便利で快適な家の造りや
家の玄関、門までのアプローチのほうが、そこで暮らす人たちにとっては
過ごしやすく利便性が高いため、覚悟を決めて、敢えてその地域のルールから外れて
別の方角に玄関を作ったというご自宅にお邪魔したのです。

結果から言えば、物理的には、駐車場から玄関までのアプローチも素晴らしく、
毎日、ここで生活する方であれば、絶対に昔から決められた方角の門や玄関ではなく、
そことは反対側の今の場所のほうが便利だったのです。

おまけに玄関の方角を地域の人たちがこれまで守ってきたルールから外れて
別の方角に構えたからと言って、罰が当たる訳もありませんし、
家人に不幸や禍が起こることなんて絶対にありませんから、
それこそ「時代の変化に合わせて」、そのような呪縛から解き放たれる人が
増えてきてもいいのではないかな・・・と、常々感じています。

勿論、先日お邪魔したご自宅の土地の気、エネルギーと呼ばれる見えない空気の流れも
全く問題なく、むしろ清々しいくらい居心地の良いご自宅でした。

それでも一部、地域の人たちは、
「昔からの決まりなのに、その決まりを破ってまで反対側の方角に玄関を作るなんて!」と
その行動をけん制するような発言を(優しさという厄介なお節介です)する人もいたらしく・・・。

このような地域の事情って、
沖縄の一部集落に限らず、全国各地、どこにでも存在するものです。

例えば太平洋側の海から比較的近い地域では、
昔、東から昇る太陽は、とても有難いものだと崇拝の対象とされていた関係から、
多くの家で東側に玄関や門を構える住宅が多かったという事情があります。

勿論、電気が普及した今では日中でも普通に部屋の中は明るいため
その限りではなく、現地の道路事情や土地の形状などによって
一番、その住民にとって利便性が高いと思われる場所に作られることがほとんどです。

特に昔の住宅事情であれば東側に門や玄関を構えることで、
太陽の光をしっかり取り込むことが出来ますし、
逆に夏の暑い日の西日避けにもなるので物理的、地理的な事情から
そのような住宅が増えた背景がありますが、
それに各集落それぞれの太陽崇拝のような民間信仰がプラスされて
「絶対に東側でなければ運気が逃げる、不幸が起こる」と強制するように
集落全体が東側玄関という軍隊みたいな気持ち悪い現象が起こっていたというのが
「昔からこの地域はみんな東側に玄関を作っていたから。」という
意味不明の「伝統」と呼ばれるものの一部です。

勿論、それが全てではありませんが、
どんな理由なのかも分からず、ただ「昔からみんなが同じようにやってきた伝統だから。」という
洗脳のような気持ち悪い発想は、令和の現代では全くそぐわない考え方であり、
それを刷新する勇気ある人たちが少しずつ出てくれば、
いびつな呪縛のようなものからも解き放たれる人たちが増えてくるのではないかなと思うのです。

昔はそれで良かったのかも知れませんが、
今の時代にはそぐわないし、全く合わない価値観もある・・・。

そして何より、その慣習に従わないほうが物理的に暮らしやすい・・・のであれば、
特に毎日、生活する自宅の場合、絶対に現代の暮らしに合った
建物の造り、過ごし方を優先させたほうがいいに決まっています。

それを勇気を出して、一部の人は「本当にそれでいいの?」と
優しさという名の厄介なお節介を押し付けてアドバイスまでしてくるのを受け流し、
しっかりと家族が過ごしやすい家づくりに注力された依頼主のご自宅は、
それはそれは立派で、清々しい空気を宿している空間でしたよ。

きっとこれからの時代、変化と共に今の暮らしに合った生き方、
考え方を柔軟に取り入れていけるほうが、生き方自体もラクになっていくと思うのです。

古き良き受け継がれてきたものに対する敬意は持ちつつ、
今の時代に合った価値観、環境の変化、生活の変化に応じて
対峙する様々な事象も変化させていく勇気を持つこと・・・。

土地家屋のお祓いの仕事が終わって、また帰宅する道すがらに触れた
季節の移り変わりの夏のような青空と眩しい太陽が
より鮮やかに、爽やかに感じた心地良い瞬間でもありました。




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*6月15日(日)仙台ナカトリモチ勉強会、参加者募集中。





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