特に遠くに出かける用事もないし、かと言って、貴重な連休中の1日だけのお休み、
おまけに雨続きだったのに、昨日、今日と爽やかな晴れ予報ということで、
外出だけはしておきたいと思い、近場で観光気分を味わえる
首里エリアの散策をすることに・・・。
実は初めて訪れた場所だったのですが、
首里城からもほど近い地元の人の超ローカルな憩いの場でもある
崎山公園に昼過ぎに立ち寄ってみると、ほとんど人がいなくて、
ご覧の景色も独占状態。
少し歩いた首里城の見晴らしの良い場所は、どこも観光客でごった返して
ゆっくりしていられないのに、ほんの少し離れた場所にある崎山公園の
小さな展望台は、人っ子一人おらず、那覇市内を一望できて
しばしのんびり過ごすことが出来ました。
昨日は特に北風も心地良く、海から高台に抜けていく風が
何とも言えない快適さで、ただ展望台からの景色を眺めているだけなのに
とても贅沢な気持ちになりました。
真夏の時期は日差しが強そうで大変だと思いますが、
まだギリギリ日中の晴れの時間帯でも長居できそうな気候だったので
夏以外の季節は、特にお勧めかも知れません。
それはさておき、この場所を初めて訪れてみて感じたのは、
先述のように、目と鼻の先には首里城公園があり、
ほぼ同じ景色を一望できるはずなのに、一方は大混雑でゆっくりできない、
(声の大きな外国人観光客グループが場所を長時間占領し、
自撮りなどで騒ぎまくる光景が目立ちます)
もう一方は人っ子一人おらず、のんびり過ごすことが出来るという大きな違いが
何とも面白く思えた点です。
知名度に関しては世界遺産の首里城、または付随する首里城公園がダントツ。
でも、そのすぐ傍には、対外的な知名度はほぼないけれど、
同じような景色で、人も限りなく少ない絶景を望める場所がある。
どちらを選ぶのかは、その人次第でしょうし、
僕も初めて訪れた場所なので、偉そうなことは言えないのですが、
同じような景色を眺められるのなら、断然、何のこだわりもなく後者を選ぶことでしょう。
何がお伝えしたいのかと言いますと、「灯台下暗し」とはまさにこのことだな・・・と。
意外に身近な大切なもの、良いものというのは近くに存在しているにも関わらず、
なかなか、そのこと自体に気づくことが出来ないものですが、
ここに関しては、人として生きている以上、一生涯、その大切さを
1つ1つ地道に拾い上げていく、または気づいていく積み重ねだと思っています。
*「一寸先を闇か光、どちらに変えるのか。~心ある人とは~」2025年4月21日
少し前のブログでもご紹介した通り、
僕は昔から仕事にしてもプライベートにしても、「声なき声を大切にしたい。」という
想いがあって、それを主軸にして生きているため、
どうしても目立ちすぎるもの、声だけは大きくて中身がないもの、
対外的な知名度や華やかさというものに関して興味関心がほぼほぼない性分でもあります。
随分前(2004年)に三重県と和歌山県にまたがる熊野古道が
世界遺産に登録されるニュースがあった際、
ちょうどその前後で、神社神職の資格を取得するために僕は伊勢で暮らしており、
よく熊野方面にも好きで通っていた時期があったのですが、
ある時から、空いていた道路や立ち寄る場所が大混雑し始めて
「これは当分、行かないほうがいいな。」と残念な気持ちになったことがありました。
元々の良さを知っているだけに、たかだか、どこかの団体が決めた
「世界遺産」というブランド名がついただけで、全国各地から
大勢の俄かファンが群がるのが本当に嫌で嫌で、
「どうせすぐに飽きるくせに、本当に迷惑な連中だな。」と苦々しく感じていたのも事実です。
ちなみに「整う」で話題になった熱狂的なサウナブームも
今は随分落ち着いて、俄かファンは離れていったようですが、
これに関しても、「俄かファンは、どうせすぐ飽きるだろう。」とブーム直後から思っていました。
人の流行り廃り、興味関心事の大半は、いつの時代も、その程度のものです。
まぁ、根がイジワルなので、そのような冷めた発想になるのでしょうし、
今のはほんの一例に過ぎないのですが、
本当に好きなこと、好きなものというのは、世の流行や
対外的な知名度がある、なしに関わらず、
自分で良いと思ったものを突き詰めていけばいいだけの話であって、
わざわざ上っ面の張りぼてのようなものを有難がって群がる必要はないと思うのです。
好きなら好きで、それを貫けばいいし、
嫌なら嫌で、関わらなければいいだけの話。
目立つもの、有名なもの、声が大きいもの・・・。
常に世の中の主流は、目まぐるしく変化する一過性の流行や
他の誰かが作り出した上っ面の張りぼてのようなものが持て囃されるものですが、
自身にとって、何が良くて、何を良しとしないのか、
何が不要で、何を必要としているのかを、その都度、取捨選択しながら
自身の「好き」「いいな」と思えるものを増やしていければ理想的だなと感じた
貴重な休日の時間でした。
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*5月3日(土)、7年ぶりの沖縄ナカトリモチ勉強会、参加者募集中。
*5月11日(日)、6年ぶりの東京ナカトリモチ勉強会、参加者募集中。
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