僕が会社員だったのは、もう16年も前のことで、
当時は連絡手段としてメール、電話、FAX、どれも普通に使っていましたが、
その後、フリーランスになってからは、専らメールか電話、
そして今はオンライン通話でのやり取りが主となり、
「仕事のスタイルも時間の経過と共に変化していくものなのだな・・・」と
当たり前のことを痛感するという1日でもありました。
ちょうど時期的にも新社会人になったばかりの人たちが
様々な組織に所属し、それぞれに必要なスキルを学びながら
働き始めると同時に、それに伴う不安や不満も出てきて
モヤモヤする時期でもあるよな・・・と思います。
僕が大学を卒業して採用された放送局に入社したのは、今から26年前。
時代も違えば、当時の就業意識や価値観も違うため
今の新社会人に何かしらお伝えできることがあるかと言えばほぼなくて
本当に限られていると思うのですが、
僕のような今、50代前後の人たちが新人時代を過ごした25年~30年前の
パワハラ、セクハラ、モラハラが当たり前の時代に
働くことを強いられてきた人間の仕事の価値観なんて、
今の若い人たちが全て受け入れる必要はないということだけは
確実にお伝えできるのではないでしょうか。
だって価値観も生きてきた時代背景も全く違うのですから。
それに、その人の仕事の苦労や人生の様々な経験則によって
その本人が成長できたという価値観があったとしても、
それはその本人だけに当てはまるものであり、
決して他の人が実践したところで、参考程度(もしくはそれ以下)にしかならず、
その人なりの仕事との向き合い方、価値観があるので
それを強要することも出来ないし、
一方的に押し付けて我慢を強いることも出来ないのが普通です。
僕自身、26年前に新人だった頃、
勿論、就業経験も人生経験も豊富な先輩方の意見や説教は
なるべく素直に受け入れるようにしていましたが、
それでも、「いやっ、A先輩はAをやれ!と言った。でもB先輩はBをやれ!と言った。
同じ業務の意見なのに、何故、人によって言うことが全く違うのだろう。
結局は、人の経験、意見なんて参考程度のもので、最終的には自分で判断しながら
築き上げていかなければいけないのだろうな。」と早いうちから感じるようになりました。
要するに会社の諸先輩方の説教や意見というのは、
あくまで、その人が経験してきた、その人の独善的なものであり、
全てをバカ真面目に素直になって受け入れる必要はないのだな・・・と
気付いてしまってからは、本当に尊敬している仕事のできる人の意見や
やり方などを自分なりに咀嚼して実践するという方法に切り替えるようになってから
随分、ラクになったような気がします。
会社の中で偉そうに自身の成功体験や実績を語って
一方的に同じようなやり方を強要するような精神的なパワハラ、モラハラ体質の人がいたら
役職、性別、年齢関係なく、そっと心の距離を置いて、
適当にその人の言うことを聞き流すという術を覚えておくことも大切なのではないでしょうか。
そのような点においては、まだまだ企業や先輩自体に対する意識改革は絶対に
必要だと感じる反面、
現代の新社会人のほうが、色々な選択肢、自由度、組織に対する個人の立場の強さなどは
少しずつですが、良い流れに改善されているのではないかなと感じることもよくあります。
勿論、全てが完璧な組織、企業なんてこの世には存在しませんから、
入社してすぐに違和感を覚えて、「このままこの組織にいたら自分はダメになる」と感じたら
早々と気持ちを切り替えて、次の転職活動をしたり、
自らが機能不全になる前に組織を離れる選択をするのも今では大いにありだと思います。
組織自体、企業自体の価値観、改善、改革は
時代の流れと共に変化していくのが当然であり、
旧態依然の体制を何の危機感もなく続けていく企業や組織というのは、
必ず人が離れていくと思うのです。
今の時代、どこも人手不足で、いくら募集をかけても良い人が集まらない・・・というのが
どの業界問わず、大きな課題の1つとなっています。
ただこの20~30年の間、企業側、雇用する側の要求があまりにも高すぎたのは事実です。
安い賃金で、いくつも資格を持った有能な人で、上司に文句を言わず、
言われたこと以上のことをしっかりやってくれる企業奴隷を求めても
若い人の人口がそれなりに多く就職難の時代は、それで通用したと思います。
ですが今は不景気、人口減、コンプライアンスの強化など様々な就業に関する
環境が変化している時代であり、
それでも、いかに安く、何でもできる有能な人、できれば上司や雇い主に
文句を言わず、何でも言うことを聞いて、期待以上のことをしてくれるという
有り得ないような都合の良い人材を求めている経営者は
やがて組織自体をダメにしていくのが明確ですし、そろそろ、その旧態依然の
従業員像の意識改革が必須だということを理解しなければいけないと思うのです。
そこから抜け出せないのが、ずばり僕たち50歳前後から上の世代の社会人です。
自分たちが若い頃は、それを求められて組織の理不尽にも必死に耐えながら
今の立場を築き上げてきた・・・という自負がある人たちが多いため、
なかなか、その価値観から抜け出すことが出来ずに、
時代錯誤であるにも関わらず、新しい若い人を募集する際にも
同じようなものを無意識に求めてしまっている・・・という問題が隠れていることに、
1人1人が気づけないことには、今の状況は変わらないと思うのです。
僕は個人事業主ですので、経営者の苦労は全く分かりませんし、
その立場にならなければ、その大変さは肌感覚として理解できない立場ではありますが、
外から客観的に見ていて、今の価値観には合わない、
あまりにも無謀で都合の良い条件を若い人たちに突きつけて
「人が足りない、良い人がなかなか現れない。」と嘆いてしまう
同年代やそれより上の世代の人たちを垣間見る機会があると、
「そろそろ価値観のアップデートが必要なのでは?」と老婆心ながら感じるものです。
自ら培ってきた就業経験、人生経験は決して無駄になるものではありません。
その人自身の基礎を作り上げてきた何物にも代え難い貴重な財産なのですから。
ですが、それが生きてきた時代も価値観も人生背景も全く違う
世代の違う人たちに同じように通用するのかと言えば、答えはノーだということを
理解していないと、お互い、苦しむ結果になるのは
数々の旧態依然の情けない企業の失態を垣間見る機会が増えてきて、
一目瞭然だと思います。
もし僕が現代の20代の新社会人くらいの年齢であったとしたら、
やりたい仕事も勿論ですが、その企業や就職先の上司、先輩たちが
化石のようになっていないかどうか、ある程度、肌感覚で体験しながら
ダメならすぐに他の場所へ鞍替えする・・・という自由度を大切に働いていることでしょう。
一昔前は、そのような価値観はほぼ否定される時代でしたが
今ではそれも当たり前になってきているようになりました。
そのような意味においての自由度、個人の組織に対する立場の強さというのは
確実に昔より今のほうが上がっていると思うのです。
だから遠慮なくダメなものはダメだと意思表示し、
それでもダメで諦めの境地になったのであれば、そこをしっかり見限って
さっさと次の組織なり、職種なりに鞍替えするフレキシブルな権利を存分に行使して
自分なりの生き方を確立して欲しいなと思うのです。
時代が違えば、働き方も考え方も全てのことが変わるものです。
自らの人生経験は大切にしつつ、年齢を重ねても、その時代に良い意味で
合わせられる柔軟さを保っていきたいものだな・・・と感じる今日この頃です。
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