不得手は手放し、苦手なことは後回し?

山野本竜規

2024年10月17日 17:46



今日は前半まで様々なスケジュールも順調にこなし、
「おっ、このまま午後も良い流れのまま終わるかな。」と思っていたのですが、
その期待は見事に裏切られることになりました、汗。

と言っても、大したことではなく、
車のスマートキーの電池が切れかかっていたようで、そのお知らせが車内で
表示されるようになったので、重い腰を上げて
新しい電池を買って自分で電池交換を試みただけのことなのですが、
僕にとっては、これが想像以上にハードルが高くて悪戦苦闘してしまいまして。

きっと慣れている人であれば3分ほどで終わる作業なのに、
僕の場合は、45分もかかってしまい、これだけで今日1日分の労力を
全て使い果たしてしまったと感じるほど、疲れ果たというお粗末な結果に。

ちなみに、グーグル先生でスマートキーの電池交換方法を調べてみたら、
たったの4工程で終わるほど、とても簡素なものでした。



たった4工程なのに、「メカニカルキーって初めて聞いた言葉だぞ。」とか、
そのメカニカルキーとやらを取り外したとしても、今度はカバーがなかなか取れなくて
これだけで10分くらい悶絶。

そもそも、スマートキーの電池がどんなものなのか、交換と言っても、
どのタイプの、どの種類の何を買えばいいのかすら分かっていなかったため、
とりあえず、分解して電池の本体を取り出してみないことには埒があきません。

結局、10分くらい悶絶して、なんとかマイナスドライバーを使ってケースカバーを
半分にパカリと分解することに成功して(慣れている人なら1分もかからないはず、汗)
電池を見てみると、薄い円盤状のものであることが分かりました。

ところがどっこい、この電池も、なかなか上手く外すことができず、
結局、分解した状態でホームセンターに行き、同じタイプの電池を探して
それをまた家に持ち帰ってくるという二度手間になりました。

メインのスマートキーの他、もう1つ、予備のスマートキーを持っているので
車はなんとか動かせますが、たかが電池交換、されど電池交換で、
こんなに手間取って疲れ果てるとは思ってもいませんでした、汗。

細かい作業になるので老眼で小さな箇所が見えづらく、老眼鏡を使って
ちまちま作業を進めたのですが、昔からこの手の繊細な作業が
超絶苦手だったので、やっぱり不得手なことは無理してやらないほうがいいものです。

 

 

最大の難関は、電池を取り外す作業と、今度は新しい電池をはめ込む作業。
どちらも、そう簡単には作業が進まなくて、ここでまた悶絶25分くらい。

力任せにやってしまえば、小さなプラスチックの留め具などが壊れてしまいそうですし、
かと言って、弱い力でマイナスドライバーを差し込んでも、
うんともすんとも言わず、どのくらいの力加減で動かせばいいのかが分からないのです。

なんとか格闘して電池を取り外し、いざ新しいものを装着しようとしても、
同じ電池の留め具のような出っ張りが邪魔して普通に入らない、涙。
(写真、参照)

結局、電池を装着するのに試行錯誤すること更に10分。
ようやく、なんとかはめ込みに成功したのも束の間、
今度はスマートキーの開閉ボタンが、どちらが上か下なのかも忘れて、
ふと思い出したかのようにスペアキーを参考にして、ボタンも再装着。
これで合計45分。


これが僕なりの今日の結論なのですが、餅は餅屋で、得意なことと、
そうではないことがあり、不得手なことは得意な人やプロにお任せするのが
最終的にはベストなのかな・・・と。

時々、このブログでも触れることなのですが、
せいぜい30代くらいまでの若いうちなら、敢えて苦手なこと不得手なことに
果敢に挑戦していくことで、色々な可能性を見出していけるチャンスもあると思うのですが、
40代以降の中年になってくると、出来ることよりも、出来なくなることが
逆転してくる端境期でもあると感じています。

「若い人たちが、どんどん現場で活躍するようになり、
自分たちはそれを管理する側に回るのか。」

社会人であれば、ちょうど管理職など現場で働く役割よりも、
少し上の立場で、若手のサポートをする立ち位置に変化していく頃で、
そこに一抹の不安や寂しさを感じるケースもあるようです。

でも、やはり例外はあったとしても、40代を超えてくると、
出来ることが増えるよりも、出来ないことが増えてくるのが一般的であり、
ここからは不得手なことや、伸びる可能性が低い技術、才覚に関しては
好きでもない限り、潔く諦めて手放したほうが断然、無理せず生きていけると思うのです。

今回、僕も敢えて超絶苦手な細かな手作業に挑戦してみましたが、
やはり、苦手なものは苦手であり、ここまで労力がかかることなら、
最初からお金を払って、ホームセンターなどで電池交換をお願いしておけば良かったなと
改めて痛感した次第です。

実際に行動に移してみて後悔はないのですが、
指も痛いし(指でも取り外しを試みた、汗)、疲れ果てるし、時間もかかり過ぎたし、
苦手なことをやって、何一つ得したものはなかったので、
もうこの年齢からは、不得手なものは手放すほうがラクだよな・・・と。

その逆で、得手、とても得意なことがなかったとしても、
そこまで苦にならず、やり続けていけること、
ずっと継続できることは、中年以降、大切に守っていきたい部分でもあります。

勿論、いざという時は1人で何かをやらなければいけないこともあると思うのですが、
少なくとも、他に依頼できる先があるのであれば、
不得手なものは、得意な人、プロの仕事にお任せして、
無駄な徒労感と努力を排除しながら、快適に生活していけるようにしたほうが
断然、お互いにとってもプラスになるものではないでしょうか。

とりあえず、今日は最後の最後に、
この電池交換の作業のスケジュールを組んでいて正解でした。

もしこれが事務作業前だとか、他の仕事の前だったら、
それだけでテンションも下がっていたはずなので。

時には苦手なことは、後回し・・・も、大切なのかも知れませんね。



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