美味しい食べ物=生き甲斐。

山野本竜規

2024年11月22日 07:03



全国各地、本当に様々な地域の美味しい食べ物があって、
県外出張中の楽しみの1つは、沖縄では食べられない味、店などに出会うことで、
可能な限り、それを実現したいと思うのが
ガチマヤー(食いしん坊)の宿命というものです、笑。

今回、東海地方と関西地方の出張で、特に初めて食べて感動したのが、
JR西明石駅の名物駅弁の1つである淡路屋の「ひっぱりだこ飯」
今、調べてみたら、なんと駅弁と同じ値段でオンライン販売もしていたのですね。

新幹線と在来線の改札口を出てすぐのところにある赤い「淡路屋」という
看板と旗が目印で、曜日や時間帯によってはすぐに売り切れてしまうほどの
人気駅弁という情報を入手して、僕も早速購入してみることにしました。

日曜日の仕事終わりのタイミングだったので、
「もう売り切れていたら、諦めよう」と思っていたら、なんとかまだ残っていて、
無事に1つだけ、ゲット。

これたこ飯の容器が陶器で出来ていて、中身を食べ終わった後、
そのまま容器を持ち帰って、他の何かに代用することも出来るようです。

結構、ずっしりと重い陶器でしたし、
容器の見た目以上に、中身にご飯や具材がしっかり詰まっていました。

 

 

季節の真蛸は、それはもう食べ応えのある肉厚のもので、
しっかり蛸の味と、蛸に染みこんだ程良い味のお出汁が絶妙で、
もう最初の一口だけで幸せな気持ちになるくらい美味しかったです。

こんなに贅沢に季節の真蛸を使っているだなんて、それだけで海鮮好きには
たまらないのに、炊き込みご飯の中には、穴子やキノコ、その他野菜も入っていて
1つの壺の中に、色々な食感と味が散りばめられた夢のような駅弁でした。

淡路屋のHPを見てみると、スタンダードのひっぱりたこ飯だけでなく、
キティちゃんやパンダなど色々なキャラクターとコラボしたユニークな駅弁や、
淡路屋ファンの人からも人気が高いすき焼き弁当など肉類のお弁当類も、
写真を眺めているだけで、どれもヨダレが出てきそうなものばかり。

通販で配送料がかかってもいいので、また沖縄の自宅で、
あの美味しい蛸や、その他のお弁当も試してみたいな・・・と思うくらい、
とても美味しくて、ワクワクする駅弁でした。

蛸やイカが美味しい地域って、本当にいいですよね。
というより、海鮮自体が大好物なので、魚が美味しい地域って
もうそれだけで羨望の眼差しというか、「いいなぁ~。」と憧れてしまいます。

勿論、沖縄の魚も美味しいのですが、基本、南国の海の魚ですから、
どことなく身が締まっていないというか、本土の魚とはまた違う食べ方が主流で
焼き魚というよりは、揚げ魚や刺身がメインとなるため、
海鮮類だけは、どうしても本土の魚に食指が動いてしまうのです。
沖縄県民の僕ですが、この点だけは、大目に見て欲しいです、笑。

・・・という訳で、出張などで沖縄を離れて、県外で外食をする機会があると、
各段に「魚」率がかなり高くなります。

 

 

こちらは、ほぼ6年ぶりの再訪となったお寿司屋さん。
三重県多気町でお祓いの仕事があったのですが、依頼主の方のご厚意で、
午前中は伊勢市内で自由時間を満喫させてもらいまして、
その際、立ち寄ったのが伊勢市内にある寿司吟というお寿司屋さん

ここは観光客というより、伊勢市や近隣の市町村に住む地元の人たちが
よく通うお店で、僕も伊勢で神職資格の取得をしていた時代に同期たちと
日頃のご褒美に訪れていたお店でもあります。

今は代替わりして僕と同じ年齢の大将がお店を切り盛りしていますが、
とにかく大の沖縄好きで、コロナ禍までは、毎年ご家族で来沖していたほど。

今回、僕も6年ぶりくらいの再訪だったので、ランチタイムのオープンと同時に普通に入店すると、
やはりすぐに大将が気づいて挨拶をして下さり、
しばしお会いしていなかった間の話で盛り上がりました。

とは言え、ランチタイムは地元の人が次から次へと来店するため、
厨房内は大忙し。なかなかゆっくりお話しすることは出来ませんでしたが、
伊勢名物のてこね寿司を始め、どれも新鮮なネタで久しぶりの味にホッとしました。

 

この時期は、伊勢のお隣、鳥羽の海で獲れる新鮮な牡蠣が食べられるので、
これは別注文で頂きましたが、もう濃厚で旨味が凝縮されており、
この後、お祓いの仕事が入っているにも関わらず、
「これだけで十分、伊勢を堪能したな。」と既にお腹も心もいっぱいになりました。

魚介類全般、何故にこうも心から幸せを感じるくらい、美味しいのでしょうかね。

勿論、魚介類以外の食べ物もサイゼリアや伊丹空港内の豚まんの有名店などで
色々な種類を食べましたが、沖縄では食べることが出来ない県外のものを
その地域で食べるというのは、もうそれだけで嬉しくなります。

あと番外編で、とても美味しい朝食に感動したのが、
部屋にしても従業員の態度にしても全てにおいて最悪だった
廃れて寂れた古くて汚い格安ビジネスホテルの朝食でした。

*「出張後半のホテル運が最悪だった件。」2024年11月19日

 

特に感動したのが、最初の一口で「あぁ~~生き返るぅ~。」と心の中で呟いたほど
美味しかった、温かいお味噌汁の味。

本当に何の変哲もない、どこにでもある関西風の白味噌を使ったものですが、
味付けが薄すぎず、濃すぎず、とにかく丁度良い塩梅の優しい味で、
これだけで前夜までのファっ子ちゃんホテルの疲れが一気に吹き飛んだほど。

もう二度と、あのホテルを利用することはありませんが、
朝食会場のアルバイトのおばちゃんたちの元気で明るい接客と、
あの味噌汁の味だけは、個人的に忘れられないくらい感動するほど
心と体に沁みる最高の一杯だったと今でも思っています。


出張最終日の沖縄行きの機内の中でも、温かい味噌汁に力をもらいました。

前日は、空港前のホテルにチェックイン後、隣の部屋から
女性の甲高い獣みたいな声が断続的に響いてきて眠れず、結局、深夜に
部屋を変えてもらい、就寝したのが午前1時を過ぎていたので、
朝から元気がなかったのです。

帰りの飛行機は寝るだけなのですが、機内で提供されるお弁当含め、
特に温かいお味噌汁やコンソメスープが、これまた格別に美味しく感じるから
本当に不思議なのです。

何かといつも以上に気力体力を消耗する県外出張中、
とにかくしっかり食べて、しっかり眠り(これは出来なかった、涙)、しっかり働いて、
仕事以外のプライベートでは珍道中のようにハチャメチャな出来事に振り回され、
なんとか無事に今回の県外出張を終えて沖縄に戻ってくることが出来ました。

今、振り返ってみても、やはり美味しい食べ物というのは、
自分自身の心も身体も、そして世界をも救うものだと常々思っています。

その美味しいものを食べるためにも、適度な運動を心がけながら、
これからも引き続き、各地の美味しいものに出会うべく、
沖縄でも、その他の地域でも、新規開拓していけるものがあれば
積極的にしていきたいと思う今日この頃です。

さて、次は何を食べようかなぁ。





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