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骨折直後の飛行機搭乗記。~プロの仕事に、チップに、注射、良い出会いとダメな出会い~
2016年05月07日
昨日の午前中、無事に沖縄の自宅に戻ってきました。
実に24時間以上かけて、6回のフライトを乗り継いで
やっとこさ沖縄に戻ってきたのですが、いつもと違って
左足首と右手小指を骨折した状態での搭乗だったため、
本当にいつもとは違う景色を見て、体験が出来て
飛行機好き、旅好きにはたまらない貴重な思い出になりました。
実に24時間以上かけて、6回のフライトを乗り継いで
やっとこさ沖縄に戻ってきたのですが、いつもと違って
左足首と右手小指を骨折した状態での搭乗だったため、
本当にいつもとは違う景色を見て、体験が出来て
飛行機好き、旅好きにはたまらない貴重な思い出になりました。
2つ前のブログ記事で、ちょうど2つ目の乗り継ぎ空港であるアテネ国際空港から
その様子を少しだけご紹介していますが、今回はその続きになります。
*「初体験は素晴らしい。~無いものねだりの考え方では生きていけません~」
今回、沖縄までの帰国の道のりは、
アホな骨折をしてしまったサントリーニ島(ギリシャ)→アテネ→ウィーン(オーストリア)→
ブダペスト(ハンガリー)→北京(中国)→大阪(関空)→沖縄という、
ただでさえ長く感じる乗り継ぎだらけのフライトでした。
これを骨折直後の状態で移動できたのですから、
(自力ではなく飛行機やその他多くの優しい人たちが運んでくれましたが、笑)
これだけで、とても良い旅の思い出になりました。
サントリーニからブダペストまでは、ブダペスト発着の格安パッケージツアーが無作為に選んだフライト、
ブダペストから日本までの航空券は、仕事の依頼主が負担して下さったもの。
そもそも今回のヨーロッパ行きは、ブダペスト出張が主な目的で、
「折角、仕事でブダペストに来ているのなら、そのあとに休みを取って、
他の行ったことがないヨーロッパの国、地域に行ってみよう。」という旅好きの好奇心から
自然の成り行きでその流れになりました。
無事、ブダペストでの仕事が終わり、滅多に取れない春~初夏にかけての連休ということで
少々はしゃぎ過ぎてしまい、調子に乗って普段は乗らないバイクをサントリーニ島で乗って
そのまますっ転げて骨折をしてしまった・・・というアホな経緯があって現在に至ります(笑)。
前回の帰国の様子は、2つ前のブログ記事のアテネ国際航空止まりだったので
今回はその続きをご紹介します。
アテネ国際空港では、空港職員の方も、ラウンジのスタッフの方も皆親切にして下さり、
「さぁ、次はアテネからウィーン、ブダペストのフライトだな。」と
ラウンジまで迎えに来て下さった車椅子担当の方が案内してくれたのは・・・。
なんと通常の搭乗口ではなく、車椅子専用の秘密!?の搭乗口で
しかもそれ専用の車が用意されていたのです!
これがその専用車から眺めた風景。
通常の搭乗口、飛行機のドアとは反対側からアプローチする形で
車椅子をリフトで飛行機のドアの位置まで持ち上げ、そこから扉を開いて
あとはゆっくり歩いて飛行機の座席まで向かう・・・という流れ。
おおよそこれを通常の人たちが機内に入って来る10分前くらいまでに終わらせるので
機内はシーンと、ガラーンとしており、客室乗務員などが
乗客の受け入れ準備などをしている普段では見れない光景を見ることが出来ました。
また次の空港に到着後も全く同じシステムで、全ての乗客が飛行機から降りたあと、
客室乗務員たちがホッとした表情でリラックスした雰囲気の中、
最後にまた行きとは逆の工程で専用車で送ってもらう・・・という流れでした。
「飛行機好き、旅好きにとってこういう貴重な経験が出来るのも、まさに怪我の功名、
しかもその怪我もそこまで酷いものではない骨折だったので
(最終的に日本の病院でも全治1ヶ月と診断されました)
本当にこれもざっし~ちゃん(座敷わらしちゃん)効果のお蔭だろうな。」と
オーストリア航空の機内で一緒にパチリ。
ちなみにバイクで転倒した時、上着の右ポケットにiPhoneと座敷わらしカード、
左ポケットには日本からレンタルしていたwifiの通信機を入れていたのですが、
あれだけ派手に転んだにもかかわらず、iPhoneもレンタルのwifi通信機も故障すらなく
画面のひび割れもないうえ、僕の怪我は大変な入院も
大きな手術も一切必要ない全治1か月程度。
事故直後、島のドクターにも、レンタルバイク屋のオヤジさんにも、
「その程度の怪我で済んだのは本当にラッキーだったね。
だって骨折以外、顔とか頭とか一切無傷だし。」と笑いながら言われていたほどです。
前日に同じような比較的ゆっくりしたスピードで
バイク転倒事故を起こしたアメリカ人男性がいたらしいのですが、
その人は、顎の骨が砕けて右目も腫れあがり、顔も傷が残り、両手骨折、右足骨折、
もしかしたら内臓にも損傷が残る恐れがあるほどの重症だったそう。
それは本当にお気の毒だな・・・と感じましたが、
それに比べて僕は骨折後の激しい痛みというものが全くなく、(既に6日経過)
普通にしゃべることもできて、頭や顔、内臓の損傷も一切なくて
ただの全治1ヶ月の骨折程度なので、「本当に運が良かったな。」としか思えないのです。
このような出来事、事情を感じた上で、
やっぱり、色々な存在に守られていたんだな・・・ということを改めて感謝する気持ちが
自然と湧き出てきました。
閑話休題。
飛行機の話題に戻しますと、アテネ→ウィーン→ブダペストまでは
どんなに長くても2時間ちょっとの短時間のフライトだったのですが、
ヨーロッパの空港での、車椅子の対応はさすが福祉が充実しているのか、
それとも、そのようなホスピタリティを自然と持ち合わせているのか、
車椅子や身体が不自由な人たちを担当する専門の空港職員さんたちは
皆、とても手慣れた様子でテキパキ仕事をこなしていましたし、
しかも明るい人たちばかりで随分助けられました。
車椅子を押しながら空港移動をしている際も、
「えっ!?なんで怪我したの?サッカー!?それともバイク!?」などと
本当に笑いながら「あちゃ~、外国でやっちゃったね~。」的な軽いノリで
質問や会話をしてくるので僕にとっては、このくらいの軽さ明るさが本当に快適でした。
その中でとてもお世話になって仲良くなったのが、
ブダペストの空港で出会った空港の介助専門職員のトーマスさん。
見た目からしてとても屈強そうなイメージですが、元は警察官だそうで
飛行機好きが高じて空港職員、
しかも色々な人たちの役に立てる今の仕事内容を選んだそうです。
ユンタクしているうちに本当に仲良くなって、
「この仕事に誇りを持っているし、大好きな飛行機や空港で働けているし、
いつも介助する人たちの笑顔や感謝の言葉をもらうだけで
幸せを感じるよ。本当にいい仕事、いい人生だと自分で思っているよ。」と
誇らしげに照れながら話してくれました。
お人柄だけではなく仕事も本当にパーフェクトで、
空港での荷物受け取り、そこから長距離国際線のターミナルへの移動、
日本行きのチケットの発券、手続き、次の空港でも引き続き車椅子が必要だということを、
航空会社のカウンタースタッフへその詳細を伝え、
その後の出国審査から手荷物検査、出発までのラウンジ見送りまで
全て1人で代行して下さいました。
しかも、「車椅子は事前搭乗になるから、搭乗時間は何時。
それまでに準備しておいて。だからラウンジではあと数十分過ごせるよ。」という
逆算までして伝えて下さるという正確さ。
仕事がデキる人って、本当にどこにでも必ず少数なりに存在するものですが、
直接その空気に触れているだけで感動してしまいます。
ちなみに彼の息子さんも飛行機好きで同じブダペストの空港職員なんだそうです。
それから「次にブダペストに来る機会があったら、是非連絡してね!
大好きな街を案内するから!」と言われて、
お互いフェイスブックのアカウントを持っていることから早速友達同士になりました。
こういう良い出会いも、今回の怪我がなければなかった訳なので、
まさに怪我の功名とは、こういうことを言うのだろうな・・・と実感した次第です。
とても仲良くなったので、ちょっと聞きづらいことをトーマスさんに尋ねてみたのですが、
その答えが本当に感動するくらい素敵なものでした。
というのも、ここまで車椅子でお世話になりっぱなしで、
色々な手伝い、ケアをして下さっている職員さんには負担をかけているだろうから、
チップの習慣がある欧米の国では、そのチップを払うべきかどうか迷っていたので
直接、トーマスさんに「こういう場合、どうしたらいいの?」と素直に尋ねてみたのです。
すると彼は、「じゃあ、君がもし一生涯、車椅子生活を送ることになったとしたら、
空港を利用するたびに、その職員たちにチップを払い続けるの?
そして、誰かにお世話になる度に迷惑をかけてゴメンなさいって言い続けるの?
そういう時は、ありがとうって笑顔で伝えてくれたら、それだけで十分だよ。
僕たちは、介助する人たちが快適に過ごしてくれたら、それが僕たちの誇りだし、
僕たちはそれが仕事なんだからチップなんか払うほうがおかしい。
もしかしたらチップが必要な国、それを要求するダメな職員もいるかも知れないけれど、
そうなったとしても、払わないで欲しい。それが仕事なんだから。」と
これまた当たり前のように、サラッと答えてくれました。
本当に素敵な人だ・・・心からそう感じました。
チップという習慣は、その習慣がある国の人たちでも悩みの種の1つで、
飲食店のウェイターなどチップが主な収入源になるチップを払う必要のある職業の人と、
チップが主な収入源に繋がらない本来は払う必要のない職業の人、
また払う必要のある職業の人の中でも、その金額の割合が微妙に変わってくるものなので
もともとチップの習慣がない国で生活している僕たち日本人にとっては
本当に厄介な問題の1つでもあります。
現役の空港介助職員のトーマスさんによると、
空港職員は、空港や委託会社から直接給料をもらっている人たちなので
その仕事に対するチップは必要ないとのこと。
ただハワイなどの一部の観光地や、福祉精神や文化が浸透していない国などは
空港で車椅子利用をした人たちにチップを要求する行為があるそうで
トーマスさんは「これって身体的弱者につけこんだ最悪な行為だよな!」と
顔を真っ赤にして怒っておられたほどです(笑)。
ちなみにその時、「あんた、これから北京経由で日本に戻るんだろ?
北京の空港職員は最悪らしいから、チップ要求されても絶対に払っちゃだめだよ。」と
念を押されていたのですが、その後、北京空港に降り立つと
本当に見事にそういう最悪の空港介助専門職員ばかりでした(笑)。
そもそも中国にはチップの習慣は全くありません。
だけど広い北京空港で、
バトンタッチするように3人の車椅子担当職員の人にお世話になったのですが、
3人全員がそれぞれチップを要求してきて、
英語で「払わないよ。感謝はするけどそれがあなたの仕事でしょ。」と毅然とした態度で答えると、
中国語で「このどケチ野郎!」とでも捨て台詞を吐いたのか、どの職員も
何やらぶつぶつ言う人たちばかりで気分は良くなかったです。
ほんっと、北京空港では人間ではなく、ただ肉体や物を面倒くさそうに運ぶ感覚の職員ばかりで、
そのうえ本当にチップを自ら要求してくるのですから、さすが中国だな・・・と
その悪い意味での図々しさ、逞しさに触れる機会があって良かったと思います。
念のためお伝えしておきますが、北京空港の全ての職員がそうという訳ではなく、
全体的にその割合がかなり高い、要するにそのほとんどがそうだった・・・とお伝えしているだけなので
まぁ、どちらにしても北京空港のプロ意識の低い職員をディスっていることには変わりないか、笑。
だけど、その前に立派な仕事をするトーマスさん含め、ヨーロッパの空港での
身体的弱者に対する対応、福祉に対する意識、
作業の素早さ、その仕事に誇りを持つ人たちの素晴らしさに触れていたので
「まぁ、中国だし、この程度だろう。肉体を運んでくれただけでも良しとするか。」と
すんなり割り切ることが出来ました。
これも人生経験においては、良い意味で貴重だったと思います。
自分の仕事や人生に誇りを持って、日々を楽しそうに生きている誠実な人たちは、
国や言葉や文化が違っていたとしても、やっぱり清々しくて理屈に抜きにいいものですね。
その後、不愉快だった北京空港をさっさと乗りついで関空に戻り、
夜遅かったため関空前のホテルで一泊し、
(こちらは関空の職員さん、空港へはホテルのスタッフの方が車椅子で対応してくれました)
無事に沖縄の自宅に戻ってくることが出来ました。
そうそう、最後に1つ忘れていました。
特に骨折してギプスをはめた状態で10時間以上の長距離フライトに挑むというのは、
むくみが原因でエコノミークラス症候群になる確率が高いとの判断から
島のドクターに、それを予防する「低分子ヘパリン」という薬を処方されていました。
*「骨折2日目。~遠足に出かけるような気分です~」
これは、知り合いの日本人のお医者さんから、その詳細を伝え聞いていたので
本当に助かったのですが、いざとなると注射針が本当に怖い僕は自分で打つ勇気がなくて(笑)。
結局、ブダペスト・北京の長距離フライトの前に、
仲良くなったトーマスさんに事情を打ち明けて、「注射を打つのが怖くてね。」と伝えると、
「ただお腹に打つだけだろう?ここで見てるから、自分でやってみ!」と
なんと空港内の人が行き交うスペースの一角で、僕は自分のお腹に一気に針を刺し、
液体を注入して、無事に人生初の自分注射(見守り人付き)をやり遂げることが出来ました。
いやっ、痛かったと思うのですが、それより先に人に見られている恥ずかしさと、
多くの人が行き交う空港内で「早く注射終わらせなきゃ」という気持ちが先に立って
怖さが薄れて勢いで出来たのだと思いますが、
これもどうやら、トーマスさんの思惑通りだったようで、
「人前だったら、そこまで怖くなかっただろ?」とのこと。
この人、本当によく分かってらっしゃる・・・(笑)。
という訳で一生忘れられないであろう色々な出会い、発見、経験を重ねながら
無事に6回のフライトを経て沖縄の自宅に戻ってきました。
戻って来てからすぐに病院で診てもらい(計4回病院をたらい回しにされましたが、怒)、
最終的には、どちらの骨折も全治1か月程度のもので
また新しいギプス、そして松葉杖を借りて事なきを得ました。
そして明日から1泊2日で北九州出張が入っています。
福岡空港から北九州の依頼先までどのように向かうのか、
今から色々ルート検索をしながら身体に負担がない移動方法を模索している最中で、
これもまた普段とは違った発想、考え方が必要なので楽しくて楽しくて。
また日本帰国までに感じたことや、帰国後、病院のたらい回しに遭って感じたことなどは
おいおいこのブログで更新していきたいと思っています。
とりあえず、我が家の寝床は最高だな・・・ということを感じている今日この頃です。
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*5月15日(日)・愛知ナカトリモチ勉強会参加者募集中です。
*6月5日(日)・札幌ナカトリモチ勉強会参加者募集中です。
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Posted by 山野本竜規 at 17:14
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